夏の終わりに | ザスタのクマさん

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あらゆる芸術、特に写真、デザインが大好きなクマこと熊谷と仲間達の作品。

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こんにちわw コジマです。

夏も、もうすぐ終わってしまいますね。ギラギラした太陽とも、しばらくお別れです。

しかし、常夏の島では、いつでも夏気分。

まぁ、当たり前ですけどね。

さらば、夏ということで、常夏の島の写真をご紹介します。

うちの代表が、ショートストーリーを書きましたので、写真と一緒にご覧下さい。

30分ほどで書き上げた文章なので、稚拙かもしれませんが、ご了承下さい。


ある商社マンがいた。

彼は、某有名私立受験校から東大へさらに米国の超エリート大学、

大学院でMBAを修得し、向かうとこ敵なし。

そして、希望通り一流大手商社へ。

しかし、プライドの高さが災いして上司と衝突し、

希望していたニューヨーク支社への転属願いは、遠く夢の彼方に。

待っていたのは、南太平洋の小さな島国への出向、これは明らかに左遷である。

仕事も暇で、失意のうちに海岸を散歩する日々。


a
撮影 熊谷

そんな時に、昼間からいつも遊んでいる子供達に出会う。

彼は、覚えたての現地語で子供達に話しかけてみる。


b
撮影 熊谷

「君たち、学校は?」「遊んでばかりいて大丈夫かい、宿題とか無いの、

将来の為にもっと勉強しなくちゃ。」

子供達は答える。「学校は午前中だけさ、遊んでる訳じゃないよ、

晩ご飯の魚を捕ってるのさ。」

「ところで、おじさん、なんでそんなに勉強するのさ?」

そこで彼は答える。「それはなんだなぁ~。(天下国家を支えるような人材に、

ま、こんな難しい話をしても無駄か、もっと具体的にいこう)

一流の大学を出て、一流の会社に務めてと、ま、中央官庁の官僚もいいけど、

高い給料を貰い、美しい奥さんをもらって、高級住宅地に一軒家を建てて、

子供も2、3人造って、幸せな家庭を築く。」

「そう、勉強しないと、日本ではホームレスの生活が待っているんだよ」

子供達は、さらに質問してくる。「そして、その先は?」

彼は答える。「さらに、出世し、会社の重要ポストについて、

子供達には何人かの優秀な家庭教師をつけ、塾にも通わせて最高の教育を、

私よりもさらにエリートコースを進んでもらおう」

子供達は続ける。「それで、それで」

彼は少々めんどくさくなってきたが、ここは誠実に話さなくてはと、

「会社の重役クラスになって、最後は社長になり引退し、

こういうリゾートに別荘を買って、悠々自適に暮すのさ。」

すると、子供達は答える。「なんだ~、それじゃあ、」

「今の僕らと結局、同じじゃん。」

人,呼んで、超エリート無敵の商社マン

彼の心の中で何かが弾けた。

空を仰ぎ見れば、


c
撮影 熊谷

ヤシの木々の先には、紺碧の空、無限の世界が・・・

彼の目に飛び込んで来る・・・

そして、彼は思わずため息をついた。  チャンチャン☆


熊谷