モデルはアニエス・ソレルと言われている。
「天使達に囲まれた聖母子像」

キリスト教では三位一体と父(神)子(キリスト)と精霊の三位が一体であるという教義の為、
いささか、男性中心の宗教観をいなめない気がするが,
しかし、実はローマカソリックにおいては聖母マリア信仰も盛んである。
例えば、パリのノートルダム寺院のノートルダムとは「我らの貴婦人」
を意味し、聖母マリアに捧げられた教会である。
フランスでは、ランス、アミアンなど無数の街に、同姓同名のノートルダム寺院が存在し、
当時の人々は、
母性愛こそ、無償の愛、最も神の愛に近いと感じていたからに他ならない。
それは多分、キリストが生まれる前、原始的な土着信仰においても
世界規模で母の愛については、同様であったと思う。
余談になるが、この絵のモデルになったアニエス・ソレルという女性は、ジャンヌ・ダルクの次に、
その世紀一の美貌と愛の力によって国王を動かし、
100年戦争を終わらす、キッカケの人になったと言われている。
しかし、残念なことに平和を目にすることなくまだ20代の若さで彼女は1450年2月9日、亡くなる。
2005年、彼女の遺体調査により死因はヒ素中毒であると確認され、当時あった暗殺の噂が事実として有力になった。

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