ドイツへ留学する、と決めたのはいいのですが、実家は普通のサラリーマン家族。
とても自費留学なんてできません。
そこで当然奨学金を探すことになりました。

かなりの数の奨学金が用意されているアメリカに比べて、
(その分、行きたい人も多くて競争率も高いのですが。。。)
日本から取っていけるドイツの奨学金は限られています。
何しろAdsonが奨学金を取ったのは7年も前なので、状況は少し変わっているかもしれませんが、
当時はロー○リーかDA○Dしかありませんでした。

ロータ○ーが世界各国へ留学生を送り出しているのに対して、○AADはドイツ専門です。
ドイツにはフランスのような政府給付奨学金がありませんので、DAA○がその役割を果たしているようです。要するに限りなく公的に近い奨学金というわけです。

実はドイツへ来てみると、結構一般の財団のうちにも外国人が応募できる奨学金があります。
また指導教官が大きなプロジェクトを抱えている場合、そのプロジェクトの研究員となって給料をもらいながら研究をするという素晴らしい可能性も無い訳ではありません。
しかしどちらもまずは語学も含めて普通にドイツで生活できるようになってからのこと。
特にプロジェクトの研究員となるには、まずドイツの指導教官に実力を認めてもらわなければなりません。
結果的にはとりあえず行ってしまってからなんとかしようというのは、精神的、経済的にもかなり苦しいと思います。

Adsonはいろいろと考えましたが、結局ドイツへ留学するんだからということで、DA○Dを選ぶことにしました。
修論執筆を終えてから、いよいよ奨学金への応募準備を始めることになります。

(続く)
ドイツ留学を目指す人はいつもそこそこいると思うので、Adsonがドイツへたどり着くまで、たどり着いて学位を取るまでを書いてみようかと思います。

Adsonが最初にドイツ留学をうっすら考えたのはマスターに入ってすぐでした。
自分のやっている分野はドイツがかなり進んでおり、史料言語の文法書や研究書はドイツ語が主でした。
偶然にも第二外国語にドイツ語を取っていたので、いつかドイツへ行くのもアリかなとふと考えました。

しかしもしもドイツへ行くのならドイツ語はちゃんとやった方がいいのは当たり前です。
ちょうど夏頃に育英会(当時)の奨学金をもらえることが分かったため、勢いでゲーテ インスティテュートの夏期講座に申し込みました。
週に4日か5日でたしか一ヶ月間だったと思います。
これで一番初級を済ませて、あとは講義期間中に週二回、たしか二年間通っていたと思います。
Adsonは修論に三年かけましたが、さすがに三年目はドイツ語はお休みしました。
しかしその前に一番易しいドイツ語試験(ZD)を受けておきました。

ドイツ語を習っていると、当たり前ですがやっぱり実際に使ってみたいという気持ちが高まって来ます。
しかし自費で留学なんてとても無理です。
という訳で奨学金を探し始めました。

(続く)

最近ケイト ウィンスレットで映画化もされました。
Bernhard Schlinkのベストセラーです。作者は、現在もフンボルト大学で教鞭をとる法学者です。
作家として成功、しかも大学にもポストがあるなんて、、、とそこに注目してしまうのは、
Adsonのような任期制研究者だけです(笑)。

物語は、まだギムナジウム(日本ではある種の高校に当たります)に通う主人公が、20歳以上も年上の女性ハナに出会い、関係を持ち始めるところから始まります。
かなりの年齢差にも関わらず、なにもかもうまく行っているかに見えた二人の関係でしたが、ある日突然、ハナは姿を消してしまいます。
その後大学へ法学を学ぶ為に通い始めた主人公は、偶然にも授業の一環として傍聴することになったとある法廷でハナに再会することになります。彼女はなんとナチス協力者として、法の裁きを受ける身となっていました。法廷で毅然と立ち向かうハナでしたが、実は彼女には秘密があり、それを守る為に自ら罪をかぶって罪に服すことになってしまいます。
一方一部始終を見届けた主人公もハナを忘れることができず、刑務所に入るハナと再びコンタクトを持つようになります。しかしハナが出所することになり。。。。

個人的にはこの人の文体があまりしっくりときませんでした。
主人公にしてもハナにしても、一体何を考え、どう感じたのかが全くといっていいほど描かれず、
彼らの行動について疑問符がつくところだらけでした。

しかし物語としての筋はとても良く、長さもそれほど長くはなかったので、一気に読める感じでした。
ドイツ語としてもそれほど難易度は高くありません。
ということで、星三つ(星五つとして)かな?