ただし実現したらの話ですが。

 

Uさんから最初に連絡をいただいたのは2017年でした。

邦人最大規模の手術プランはその時に提示されました。

なんとか保存療法で、と1年程頑張ったものの進行していく病態なので、少しづつ悪化の一途を辿ったと言います。

ご連絡頂いたのは7年ぶりでした。

 

現在60代半ばのUさんは腰椎5椎全てが悪く、

後ろから4椎間のDSS(ダイナミック・スタビライゼーション)、

前から5椎間ADR(人工椎間板置換術)

の計9デバイスのハイブリッド手術が行われる予定です。

 

背側からと腹側からの2回の手術が間隔を空けて行われます。

 

現地での滞在期間は通常の約3倍になります。

 

ご本人の最終の決断はこれからになりますが、

Uさんには他に疾患があり、合併症の危険性もある程度見込まれ、50代の時に提示された手術プランは、60代半ばとなった今受けないでまた保存でという事ならば、将来、もう同様の手術プランの提示は保証できない(おそらく体力的に無理)と言われています。

 

「松崎さん まさしくナウ・オア・ネヴァー Now or Never ですな。

ハッハッハッ」と笑う60代Uさん。

話していて楽しい方です。

もの凄いレベルのインテリジェンスの方でもあります。 

 

下の画像は過去に(日本人ではない)行われた多椎間ハイブリッド手術の術前・術後の画像です。

この手術では一番下のL5/Sが固定術となっており、その上4椎間にDSS、その3椎間にADRが行われています。

 

蛇足ですが、日本人で固定術を受ける方は入るケージ(背骨を支える土台であって、人工椎間板とは呼ばない)の大きさに注目すべきです。アプローチが前方か後方か、側方かで大きさがだいぶ変ります。

 

Uさんは提示を受けてからの7年で背が3㎝低くなってしまったと言います。また立位は5分程度とのことです。

 

実はUさんの弟さんは医師で内科医の方で、私とUさん、弟さんと脳外科医Mさん(計7椎に人工椎間板置換術を受けられ、今も最長で10時間近い脳外科の手術を行われています)の4人で通話をする予定となっています。