こんにちは。あどりあなです。

そして、遅ればせながら今年もよろしくお願い申し上げます(今頃ご挨拶とは……すみません^^;)。

さてさて。一応、1月3日に近くの神社に初詣を済ませてはおりましたが、一昨日1月19日に気持ちも新たに奈良県天理市&桜井市の「山の辺の道」に巡礼に行ってまいりました。平たく言えば神社巡りハイキングです。天理市の石上(いそのかみ)神宮から桜井市の大神(おおみわ)神社までただただひたすら歩いて、道すがら途中の神社にも寄って神様方にご挨拶をさしあげるというだけのものですが、正味15kmくらいのこのやたら健康的な行事を私はかれこれ20年程続けております。気が向けば年に数回足を運び、逆に気が向かないと何年もご無沙汰だったりですが、前回は昨年の4月下旬だったので9か月ぶりになりますね。

 

山の辺の道は北上する方々もいれば南下する方々もおり、基本的にどちらのコースを選ぶかは人それぞれで自由ですが、私は最初の2~3回は北上コースでしたが以降はずっと南下コースを遂行しております。石上神宮から大神神社へ。理由はただただ、大神神社のお膝元の三輪駅近辺で毎回「もなか」を買って帰るからです。だってあれ、結構重たいですからね(^^;

 

というわけで、朝9時半頃に天理駅(JRと近鉄がありますが、今回は近鉄を利用しました)を降りて商店街をくぐり抜け、天理教の立派な建物を仰ぎ見ながら石上神宮へ。アニミズム(原始神道に限りなく近い)信者の私は世界中の宗教の中で仏教と怪しげな新興宗教が大の苦手ですが、天理教は昔から大好きです。天理教の方々は芯のしっかりした素敵な人が多いですよね。石上神宮の境内に立ち入る前に鳥居を撮影したはずが、何故かデータに入っていませんでした。神様のいたずらでしょうか。御神鶏たちはきっちり(?)撮れましたけどね。

 

 
↓右上と左下は石上神宮の御神鶏たち。左上は石上神宮から山の辺の道に入って間もなく現れる池のひとつです。右下は夜都岐神社の鳥居です。
 
 
石上神宮で丁寧に挨拶回りをして「大祓詞」をいただくと、颯爽と山の辺の道へ。神社巡りもハイキングもあちこち行きましたが、やっぱりこの道がいちばん歩きやすいですね。距離がまあまああるので万人向けではないでしょうが(^^; ひたすら続く石段や急すぎる坂もほとんどなく、車はほとんど通らず冬でも植生が豊かで空気が美味しい。皆さまも是非、ハイヒール以外の歩きやすい靴でお越しくださいませ(たま~に見かけるんですよねハイヒールの強気な女性(^^;)。
山の辺の道のお楽しみのひとつは、道端のそこここにある無人販売所。今回は冬場だけあってミカンがほとんどでしたが、柑橘類や季節の果物や野菜がお安く提供されているので地元の方々に感謝しつつ、お米(ヒノヒカリは絶品の美味しさです(^^))や千切り大根や草大福を分けていただきました。
 
↓右上は相撲神社。左下は桧原神社、右下は桧原神社のすぐそばの御休処。左上は龍神神社(八大竜王弁財天大神)入口の鳥居。
 
 
特に理由もなく大好きな夜都岐(よとぎ)神社にご挨拶したり、今回やっと存在に気づいた五社神社、道端のお地蔵さま方にも挨拶回り。ルートからは外れますが大兵主神社、相撲神社にもきっちり詣でました。なんたって最愛の祖母譲りの筋金入りの相撲好きですからね〜。相撲神社で手を合わせてお参りした途端に雪が降り出しました(さすが雪女^^;)。
中間地点に位置する長岳寺の隣にあるトレイルセンターでいつもはお昼休憩を取っていたのですが、現在入っている洋食屋さまがあまりにも高級志向だったので、興味本位で眺めただけでほとんど休めませんでした(とりあえず足は休めたかな)。巡礼なんだから私はもっと簡素に済ませたかったですが、ここぞとばかりに贅沢なさりたい御仁もいることでしょうし、とやかく言う気はございません。おかげさまで持参していた水と珈琲をちょっぴり余分に飲んだだけでルート外の大兵主神社(結構奥まった高地にある)や相撲神社(大兵主神社のすぐ手前)へ行き、広大な敷地を誇る大神神社の摂社の桧原(ひばら)神社まで頑張る羽目になりました(いや本当に頑張ったな私)。
元伊勢の異名を持つ桧原神社は三つ鳥居がいつ見ても素晴らしいです。私は基本的に境内では写真を撮らないのであまりよく写ってはおりませんが、ご興味がありましたらば調べてみてくださいね。桧原神社の脇にある御休処とももう随分長いおつきあいですね。大神神社が鎮座する三輪山といえば、やはり三輪そうめんは欠かせません。にゅうめん(温かいそうめん)や甘酒を美味しくいただいてようやくしっかりと休憩することができました。
龍神神社(正確には「龍」の上に「雨」冠が付きます)は大神神社拝殿からそんなに遠くない割にはほとんど人が立ち入らない秘境のような場所ですが、私は時間が足りない場合を除いて毎回きっちり詣でてます。ここでも手を合わせてお参りした途端に雹のような白い氷粒が降り出しました(やっぱり雪女^^;)。
狭井神社で御神水を賜ったり、久方ぶりに久延彦神社に詣でたり(ここ数回くらいずっと省略してました)、活日神社などの小さなお社もすべて挨拶して回って、「巳の杉」等と呼ばれる荘厳な杉の木に祈った時にはなんだか涙がじわっと出ました。まあ、自分も白蛇の化身のようなものなので、心底ご先祖さまとご対面したような心持ちでした。御神体と二言三言交わしましたが、内容は秘密です。
山の辺の道の北上コースの方々は大神神社の正面から入るので、まず最初に祓戸四神にお参りすることになるのですが、私は南下コースで桧原神社経由で脇から入ってくるために祓戸四神がいちばん最後になりました。瀬織津比売(せおりつひめ)、速開都比売(はやあきつひめ)、気吹戸主(いぶきどぬし)、速佐須良比売(はやさすらひめ)の皆さま方どうぞよろしくこの世界をお護りくださいませ。
 
 
大神神社を後にして、毎度お約束の白玉屋栄寿さんで「みむろ」もなかを買い求めたり、今西酒造さんで「三諸杉」を厳選したり。のんびりしていたらば一時間に二本の電車に乗り過ごして三輪駅近辺でさらに何社か神社巡りすることになりました(元気だな^^;)が、16時くらいの列車に乗ってきちんと無事に帰り着きました。一応18時半頃から帰り始めてもまったく余裕だと下調べしてあったので余裕でしたね。
 なんやかやと、買ってすぐに胃袋に収まった草大福以外の今回の戦利品はこんな感じです(↓)。お酒や大量の「もなか」ははっきり言って荷物が重たくなるので、私はどうしても大神神社が終点の南下コースになってしまいます。たまには天理豆なんかもゆっくり見たり買ったりしたいものですけどね~。
 
 

 大神神社では御幣の御守りを授かりました。どうか全世界の方々に八百万の神さま方のご加護がありますように。

それにしても、今回の巡礼は本当に空気が美味しくて清々しかったです。道草もたくさん食べたし(もちろん物理的に食べてはいません^^;愛でてました)。いちばんお気に入りの神社に詣でて、いちばんお気に入りの植物と戯れて、いちばんお気に入りの食物をいただく。これが私の贅沢ですね。ちなみに私のいちばん大好きな植物は「羊歯」です(←何と読むかわかるかな?)。

 それではまた。

 

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