こんにちは。ご無沙汰してますあどりあなです。

なんとか無事に生き抜いておりました(体調の心配は誰もしていないだろうけど)。

こないだ10月17日の日曜日(と書こうとして思わず日にちがわからなくなり調べた奴)にかなりショックな出来事があってからしばらくブログを書く気になれずうだうだしておりました。書いたら旦那さまたちを非難する内容になってしまいそうで、なるべくならば非難などしたくなくて躊躇してました。


旦那さまに電話をすれどもすれども応答がなく、たまりかねて手紙を送っても反応がない。会社の仕事が相当忙しいらしく日曜しかまともに家にいない旦那さまの事情を考慮してあの日曜の午後に車で家の前を通りがかると、おば(実母と呼びたいけど呼べない)の軽自動車とお義兄さまの車が駐まっていました。家の中で旦那さまを入れて3人で何やら話し込んでいる様子。

私は近くの店舗の駐車場からおばに電話しました。「いま家に来ているんでしょう?」と。おばはぎょっとしながらも、私の荷物を家から運び出す相談をしていると平然と言い放ち。私は「特別必要なものはほとんどないから、銀行印とオレンジ色の袋に入った手紙が欲しい」とお願いしました。先日おば経由で返却されたポーチに入っていたはずの銀行印が行方不明なのと、昔彼氏さまにもらった手紙をどうしても回収したくて。

旦那さまと直接話したほうが断然話が早いのに旦那さまにはまったく取り次いでもらえず、家の近くで見ていると日が暮れてから延々と私の荷物をおばの軽自動車へと運び出しておりました。私は数時間ずっとたたずんでいましたが、やはり気配がないからか家人たちにも気づかれず周囲の方々にも不審がられず。とっぷりと暗くなってからコンビニの駐車場でおばと落ち合いましたが、本っ当にどうでもいいような書類の山を大袋2つ分渡されただけで肝心の物は見つからなかったと告げられました。そして私の荷物がいつまでも残っているから旦那さまが非常に迷惑していると。


この期に及んでもなお、旦那さまが無断で離婚届を提出したのは違法行為だと主張しても何故かおばたちには通用せず、民法ではもう離婚成立しているのだからとっとと出ていけの一点張り。そして離婚届無効の裁判を起こす気ならば早く起こせと。全然わかってない。私は旦那さまとも誰とも揉める気なんて毛頭ないのに。ただただ旦那さまの違法行為をチャラにしたいだけなのに。本当に離婚したいのならば白紙に戻してきちんと協議して納得ずくで手続きがしたい。私は別に離婚したくなくて意地を張っているわけではない。

だいたい、離婚届提出発覚後の度重なる親族会議でも「好きという気持ちがない(恋愛感情がない)んだったら結婚している意味がない」とか「結婚生活が成立しない」とかなんとか言われましたが、何それ? お見合い結婚に恋愛感情って必要なの? 私としてはお見合い結婚に恋愛感情を求めるほうがどうかしているんじゃないかと思いましたが、恋愛結婚だったおばや生涯独身まっしぐらのお義兄さま、私に勝手に恋愛感情を抱いていたらしい旦那さまにはどうも話が通じなくて私が頭を抱えてしまいました。

とにかく、以前から何かあるとすぐに私を問い詰めたり私に真意を訊いたりすることなく「おば」から「どういうことなの?」と説明を求められることが多くて辟易はしてました。はっきり言って担任の先生に告げ口する小学生のレベル。もう50歳をとうに越えたいい大人のすることじゃないよね。何故自分の責任でどうにかしようとしないのか。あまりにも腹が立ったのでおばに「あなたたちのやっていることは卑怯だ!」と繰り返し、「私のやっていることは迷惑?」と訊かれて「はっきりいって迷惑だ!」と怒鳴りつけて書類2袋持ってすたすたと立ち去りました。


重たい荷物を手早く車(ちなみに代車だったので誰にもばれない)のトランクに押し込んでから、急ぎ足で家に行きチャイムを押して旦那さまを呼び出しました。いつもの扮装(ウイッグやらマスクやら)では警戒して居留守を使っていた旦那さまも扮装を解いた私とおばとを咄嗟に見分けられなかったようで、なんとかようやく声を聞いて姿を見ることができました。

ただ、相手が私だとわかった途端に酷く怯えて屋内に逃げ込み鍵をかけてしまった旦那さまに私はむちゃくちゃショックを受けながらも、なんとか「1分だけ話を聞いて」と屋外から大声で50秒くらい話しかけました。そしてくるっと踵を返して家を後にして車に戻り、スマホを操作しておばに着信拒否やLINE拒否をかけました。もうあれからおばとは連絡を取っていません。ああでもしないとすぐにおばに頼る旦那さまの悪い根性が一生治らないと思ったから。

ちなみに旦那さまに話しかけたのは私の荷物の処遇に関する内容だけで、旦那さまはそれすらもまともに聞いていなかったようで間違った内容でおばから「どういうこと?」と問いただすショートメールが来てました。あんな短いメッセージすら伝わらないなんてもう最悪。何日かしてから使えない鍵(何しろ空き巣被害があったものだから鍵ががっちり交換されていて)とともに再度送った手紙にも「何があっても、あなたは私の大切な家族だから」と誠心誠意書いたのにやっぱり反応がまったくない。


世の男性陣というかイマドキの男性陣に是非とも訊きたいのですが、そんなに面倒くさいのでしょうか? 自分の責任で何かをしたり、自分の口で何かを話したりすることが。一対一じゃなきゃ伝わらないことって絶対あるはずなのに、面と向かって話ができないと何ひとつ解決できる気がしない。この話を聞いた私の親友が旦那さまのことを「冷たい人だね」と言っていたけれど、そうかもね。自分とは無関係だと思った途端に他人さまにあんなにも冷淡になれるものなのかな。私は誰に対しても分け隔てなく接するのが当然だと考えて生きてきたから、旦那さまのあの豹変ぶりも冷酷さも受け入れ難くてとにかく哀しかったです。



実は昨日、強行突破で家に入って必要最低限のものを回収してきました。銀行印は見つからなかったけど、あれはまあなんとかなるでしょう(逃亡生活開始前から私の物がちょくちょく見つからなくなっていたので、ひょっとしたらという気はありますが)。どうやって入ったかは企業秘密ですが、とりあえず破壊行為には及んでおりませんし、旦那さまの私物には指一本触れてはおりません。住民票に記載されている家に入っただけなので不法行為でも何でもないですし。だいたい、約10日間家出をして帰宅して普通に一緒に暮らしていて1ヶ月経過して「別居」扱いで離婚届受理っておかしいだろうに。住民票そのままで家のソファに並んで腰掛けて書類提出を告げられる……なんでだよ。一緒に暮らしていたこの私はいったい誰なんだよ。まあちょくちょく家出を強行する私が問題児なのはさておいといて。

あちこち探し回ってオレンジ色の袋を見つけ、中に彼氏さまから昔一度いただいたバースデーカードを見つけて泣きそうになるのをぐっと堪えました。ずっと愛用していた壁掛け時計(彼氏さまからのプレゼント)を見つけたときの安堵といったら(旦那さまには時計の来歴はずっと話しませんでしたが)。いちばん焦って(普段焦ることなど全然ないのに)探したのがマザーグース。彼氏さまから贈られた分厚い洋書を探して探して「何故これがこんなところに!?」的な場所でようやく発掘したときには思わず強く抱き締めました。自分で製本したわけではない書籍の中ではいちばん大切な本。そして彼氏さまの手紙が挟んであったいちばん大切な本。あとは自分にとってだけ非常に稀少なCD数枚を選んで家を後にしました(それなりに戸締まりして)。

ホテルの部屋に退避してから最初にバースデーカードの文面を見たらそれだけで号泣してしまって、ある意味自分がこんなに泣く人間だったかと自分でびっくりしました(あんなに号泣したのは継父が亡くなって以来だったかな)。カセットテープと一緒にもらったレポート用紙の手紙もきちんと残っていて、「字が小さいよ〜」と半泣き半笑いしながら読み返して。

マザーグースに挟んであったのは年賀状1枚と手紙2通。いちばん最後の手紙をなかなか読む気になれなくて夜中まで後回しにしましたが、それにしても彼氏さまからの郵便物は差出人住所氏名が見事に書かれていなくてよくもまあ無事に受け取れたものだなと感心しきりでした(感心している場合ではないし、郵便物の差出人不記載は郵政法で禁じられておりますので悪しからず)。

彼氏さまからの手紙を頑張って読んで……正直なところ昔それを読んだか読んでいないかの記憶がまったくありません。自分にとって都合の悪い記憶はどんどん切り捨てるトカゲのしっぽみたいな妙な脳と記憶力のおかげで、彼氏さまと別れた当時のことがもうほとんど思い出せません(ある意味健全なのかも。都合が良すぎるくらいに)。読んで、ああなるほど、当時の自分は彼氏さまに「私を嫌いだと言って」と相当しつこく迫ったのだなとお察し申し上げました(すみません他人事みたいで)。そして彼氏さまも相当うんざりしてさぞかし大変だったろうなということも。もう本当にこの場を借りてごめんなさいと謝るしかないです。どこまでも他人事になってしまいますが。

ただ確実に言えることは、私は彼氏さまにむちゃくちゃ大切にされていたと思っていたこと、彼氏さまは私のことをずっと大切に思ってくれていたということ。「愛する」という言葉の意味は複雑すぎてうまく特定できないけれど、私にとっては「相手をかけがえのない大切な存在だと思うこと」だと思っていました。だから、そばにいないことを恨めしく思うこともなければ、他の誰かと家庭を築くことに嫉妬することもありませんでした。ただただ、相手が幸福でいてくれることを毎秒毎秒祈るだけ。そして、彼氏さまも私の幸福を祈っていると最後の手紙に書いてくれていた。私はそれだけでなんとか生きて行けると思っていたしなんとか生きてきました。私のほうは生憎2009年までずっと独り身でおりましたが(日本に修道院があったらいっそ入りたかったくらい)。

おぼろげに覚えているのは、週末によく待ち合わせた駅の前で最後から2番目(つまり別れた時)に会った際、彼氏さまが泣きながら「もう誰のことも好きにならない」と宣言していたこと。私はあれから誰のことも好きにならなかったけれど、宣言した当の御本人はやはり誰かを好きにならずにはいられなかったわけなんだね。別に責める気はないけれど、男性ってそういうイキモノなのかな。私は中性だから、男性に媚びを売りたがる女性さえも理解できない(多少共感はしたとしても)。男性は話を聞かず女性は地図が読めないというけれど、私は老若男女国籍問わず話し合いがしたくて仕方がないし、地図を読むのも覚えるのも得意で得意で仕方がない(さすが三大愛読書のひとつが地図帳なだけのことがある(笑)決して読み物ではないとはわかっているけど)。だから私は真剣に話し合いたいのに、旦那さまも全然応じてくれなくて本当に困り果ててます。



ちなみに私に生まれつき「私たちは神さまの遣い」という意識があったというエピソードは、今年の後半に至るまで誰にも話したことがありませんでした。絶対「頭がおかしい」と思われるに決まっていると確信していたし、他人さまに話す内容でもないなと思っていたし、まあ自分が勝手にそう思っているだけだよねと冷静に割り切っていたし。養親にも親族にも親友にも友人にも彼氏さまにも先生にも教授にも占い師にも話していない。もし私の宿命の相手が私と真逆の意識を抱えていたのなら、別に隠すことでもないし忌憚なく話し合いたかったね。それにしても、大胆不敵で最強の殺し屋タイプの私のガブリエルが昔から最強だったらば、もっと違った未来になっていたかもしれないのにね。現在の私がこんなだから旦那さまが余計に怯えて相手にしてくれないのかもしれないけど。ガブリエルが睨むと相当恐ろしいらしいからね。つくづく、私って変で面白い奴だなと我ながら思います。でもどうか、イマドキの男性陣はきちんと他人さまの話を聞いてとことん話し合ってください。中性の私からの切なる願いです。


それではまた。


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