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さて、日本人というと謙虚さが美徳と言われますが、今朝の日経新聞に強烈なインタビューが載っております!
■〈直言〉「謙虚は美徳」はもう古い
岡藤正広・伊藤忠商事会長CEO
日経新聞の「直言」より、岡藤伊藤忠商事会長CEOによるインタビュー記事です。
まず、スイスの国際経営開発研究所(IMD)がまとめた2023年の世界競争力ランキングで、日本は35位と過去最低となったことを受けて、このように述べております。
・私はこの調査を別の視点で見ている
・国内総生産(GDP)などの統計データの評価は16位だが、経営者の主観で答えるアンケートで自国に対する評価が低く、合算すると35位になっている
・これは経営者を含む日本人が非常に謙虚で、自己評価に厳しいということの表れである。違う視点で見るとそれだけ自信を失っている
・過度に謙虚な姿勢は弱腰とみられる。相手は謙虚な人とは判断しないため、国際競争力では不利になる
・謙虚さは強さと自信に裏打ちされたものでないといけない。相手から見下されると、自信がないと思われる
過度に謙虚な姿勢は弱腰とみられる!
そして、日本人同士なら謙虚さも美徳として「またまたご謙遜を」となることがあっても国際競争の世界では通じないのですね。。。
もちろん、岡藤さんも謙虚さは大事とおっしゃっております。
・謙虚さや律義さは大事だ。日本人は昔から製造業で納期をしっかり守り、信頼されている。ただ、モノやサービスを売るだけでは勝てない。100%完璧を求めすぎている
・日本は島国で長く鎖国時代があった。攻められるリスクがないため、自分を大きく見せる必要はない
・中国や韓国は攻められた歴史があり、常に強い姿勢で臨んでおり、迫力がある。ビジネスの交渉現場でも威圧感は大事だ。日本人は謙虚さを捨てる必要がある
なるほど、日本の地理的背景が、まさに謙虚さなどの日本人気質を育んできたのですね。。。
本インタビューでは人材への投資や生産性向上に向けた伊藤忠の具体的な取り組み、米中の地政学リスクに対する示唆など非常に読み応えのあるインタビューとなっております。
3連休中でも身が引き締まるインタビューをぜひチェックしてみてください!