皆さん、おはようございます!

今日もお読みいただきありがとうございます!

 

 

今日は暖かくなるようですね(^-^)

 

 

さて、不正会計で多く見られる「循環取引」。

 

 

監査法人勤務時代は言葉を聞くだけでドキっとしましたが日本公認会計士協会より

 

■「循環取引に対応する内部統制に関する共同研究報告」

 

の公開草案が公表されました。

 

 

 

 

日本公認会計士協会によると、、、

 

・昨今、上場企業による相次ぐ会計不正では、不正を隠蔽するために巧妙かつ念入りに仕組まれたスキームを伴う事例が数多く見受けらます。特に循環取引については、取引先が実在し、資金決済は実際に行われ、会計記録や証憑の偽造又は在庫等の保有資産の偽装が徹底して行われる等の特徴が挙げられ、正常取引を装うものが多いため、通常の監査業務の中でこれらを発見することは困難なケースも少なくありません。

 

・日本公認会計士協会では、これまでも循環取引に関して会長通牒での注意喚起、その他注意喚起のためのお知らせ等を発信してまいりましたが、依然として近年も循環取引による不正が発生している状況にあります。このような背景の下、循環取引への対応に関してより具体的に検討を行うことを目的とし、循環取引に対応する内部統制及び循環取引の防止や発見に資するテクノロジーの活用という観点から調査研究を進めております。

 

 

 

会計監査では契約書や請求書、納品書、入金事実の確認等々の監査手続きを行い、心証を得ていきますが、循環取引は

 

■取引が実在

■資金決済も行われる

■会計記録や証憑の偽造又は在庫等の保有資産の偽装が徹底して行われる

 

と、監査人泣かせの取引ですよね。。。

 

 

そこで日本公認会計士協会としても、循環取引に対応する内部統制という観点について公益社団法人日本監査役協会及び一般社団法人日本内部監査協会と共同して検討し、その研究報告をまずは草案として公表し、意見募集とのことです。

 

 

こちらの目的は以下とのことです。

 

  • 監査役若しくは監査役会、監査等委員会又は監査委員会、内部監査人、外部監査人等監査の関係者を始め、経営者、従業員など循環取引の当事者となる可能性のある者も含めた全ての関係者の循環取引に関連する組織、内部統制についての認識を深める。
  • 上記の全ての関係者がそれぞれの立場、会社等との関わり方、また、会社等の規模、取引の複雑性、性質にかかわらず、循環取引の防止及び発見に関して参考となる情報を提供する。
 
草案といっても、かなり深い研究報告となっており、財務経理の方はもちろん、内部監査室や監査役の方や経営者の方もぜひ目を通されると良いかと思います。
 
 
意見募集は2023年12月27日(水)までのようです。
 
 
ぜひチェックしてみてください!