SAO二次創作  



※使用の際には空蝉 響とHPのURLを明記ください。

http://mypage.syosetu.com/576039/




 第四話 仲間割れ




ベリル「先制こうげーき! ――うわぁ~!」

シルヴィオ「何やってんだ! 爆流(ばくりゅう)(けん)――っと外した!」

ノエル「きゃあ! 詠唱中は守って!」

ラスティ「ノエル! 天光(てんこう)剣!」

ロレッタ「なんとか倒したロレ~」

ラスティ「みんな、戦闘中は作戦通りいかないと!」

ユリウス「その通りだ」

ラスティ「ベリルはもっと攻撃にもスキルを振らないと」

ベリル「だってぇ、盗みには必要なかったんだもん。それに、早く攻撃しないと魔術士を守れないでしょ!」

シルヴィオ「俺が遅いってのか!? 先制しても跳ね返されちゃ意味ねぇだろうが!」

エミリア「二人とも、喧嘩しないで、です」

ラスティ「シルヴィオは確かに攻撃力と防御力はあるけど、素早さが低いのも事実だよ」

ノエル「ホント二人って仲悪いよねぇ。ベリル女の子なのに、シルヴィオってばつっかかるし」

シルヴィオ「俺がつっかかってるんじゃなくて、こいつからつっかかって来るんだよ、ノエルちゃ~ん」

ベリル「こいつとは何よ!」

ラスティ「はいはい二人とも! この先に大きな城下町があるから、そこでゆっくり休憩しよう。喧嘩はその時に」



ラスティ「これは……」

ノエル「町が廃墟になってる……!?

ベリル「見て! あそこに人が!」

ラスティ「本当だ! 大丈夫ですか!?

大人1「魔物が……急にこの町を襲ってきて……」

ラスティ「エミリア、回復術を!」

エミリア「は、はい、です!」

大人1「私はもう助からない……魔物のリーダーは城をねぐらに……どうかこの町を……」

エミリア「そんな……消えてしまった、です……」

ラスティ「っ……また救えなかった……」

ノエル「ラスティ……ねぇ、その魔物のリーダーを倒して行こうよ! このままじゃこの町の人たちが浮かばれない!」

ベリル「そうだよ! 倒して行こうよ!」

エミリア「エミリアもそう思い、ます」

ラスティ「……残念だけど、この町もきっとバグでこうなった。僕たちが目指しているのは早急なゲームクリアだ。ここで時間を割いているわけには行かないよ。この城下町でのクエストはダンジョンにあった。だから……」

ノエル「そんな……! それじゃあこの町の人たちの思いはどうなるの!」

ラスティ「僕だってこの町の人たちのことは可哀想だと思うよ。でも、城下町を廃墟にできるほどの魔物を倒しに行くなんてリスクは負えないよ。僕たちだって死ぬわけには行かないんだから……」

ノエル「そんな! そんなの王子様のやることじゃない! 私の好きなラスティのやることじゃない!」

ラスティ「……僕は王子様なんかじゃない! ただ人よりちょっとゲームをクリアしているだけのただのゲーマーだ! 僕だって死にたくはないんだ! ノエルの理想を僕に押し付けないで!」

ノエル「……ご、めん……」

ラスティ「……ぁ、ノエル……僕……」

ノエル「……ごめん、お城へは私たちだけで行くよ。みんなはダンジョンに行ってて――行こう、みんな」

ベリル「あ、ノエル! 待って!」

エミリア「ノエル! ベリル!」

ロレッタ「待つロレー!」

ラスティ「……ノエル……」

ユリウス「……後を追わなくていいのか?」

シルヴィオ「あの三人と一匹だけじゃ危ないんでないの~? ラスティ」

ラスティ「……追いましょう!」