※使用の際には空蝉 響とHPのURLを明記ください。

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ベリル「わぁあ!」

エミリア「きゃっ!」

ロレッタ「ロレ~!」

ノエル「ユニット――きゃあ!」

魔物「何だ、弱っちいおんなばっかりじゃねぇか。よく俺様の城に入ってきたな! 干物にして食ってやる!」

ラスティ「みんな!」

ノエル「ラスティ!」

ラスティ「うぉおおお! 天光(てんこう)剣! ぁ!

ユリウス「はじかれたか!」

シルヴィオ「ここは俺に任せとけっ! 爆流(ばくりゅう)(けん)

魔物「ぬぅ! 貴様……何故そちらの味方をする!」

シルヴィオ「俺は、楽しい方の味方なんだよっ!」

魔物「裏切り者めがぁ! ぬぅんっ!」

シルヴィオ「うおっと!」

魔物「全員打ち首にしてくれるわぁ!」

シルヴィオ「何っ!?

ベリル「ラスティの方に!」

ラスティ「くっ、嫌だ! 死にたくない!」

ノエル「ラスティ!」

ラスティ「……ノエ……ル? 僕を庇って……」

ユリウス「裂斬(れつざん)(けん)

魔物「ぐぅっ!」

ユリウス「ラスティ! 今のうちに魔物を!」

ラスティ「エミリア! 回復術を! ノエルが……ノエルが死んじゃう!」

ユリウス「ラスティ! お前が戦わなければみんなが、ノエルが死ぬぞ!」

ラスティ「でも……っ!」

エミリア「ノエルは任せてくだ、さい!」

ラスティ「……くそっ! うおおおおおお! 残光(ざんこう)剣!

魔物「ぐっ、バランスが――」

ユリウス「裂斬(れつざん)(けん)

魔物「貴様……! まさか、あの英雄どもの生き残りか……!」

ユリウス「鋼牙衝(こうがしょう)

魔物「ぐはぁあああああ!」


ベリル「ラスティ」

ラスティ「……みんな」

エミリア「ノエルが回復した、です」

ラスティ「……僕、ノエルと話したいことがあるんだ」

シルヴィオ「行ってやれよ。俺たちはここで待ってるからよ」

ラスティ「うん……ありがとう」


ラスティ「……ノエル」

ノエル「ラスティ! 無事でよかった」

ラスティ「それはこっちの台詞だよ! 本当……良かった」

ノエル「……」

ラスティ「……僕、クエストに関係のないことはしなくていいって思ってるのは今も変わってない。でもそれはこれ以上犠牲者が増える前に早くクリアしたいってことなんだ」

ノエル「……うん」

ラスティ「僕はきっとこのパーティーの中で一番怖がりだから、死ぬのが怖くて、ノエルのように正義感あふれるようなことはできないけど、ノエルのこと、守りたいって思うよ。ノエルが僕を守ってくれたみたいに……僕が弱虫なせいでノエルに怪我させて、ごめん」

ノエル「ううん。怪我をしたのは勝手にこのお城のことに巻き込まれに行ったのが悪いんだし、ラスティのせいじゃないよ。ラスティはいつも最善のことを考えてる。だからクエストに関係のない今回のことには手を出さないで早くゲームクリアを目指しただけ。考えなしだったのは私の方。正義感なんかじゃない」

ラスティ「ノエル……」

ノエル「怖がりやなのも、ずっと旅をしてきたんだもの、知ってたよ。変な理想ばかり押し付けてて、ごめん。それでも、等身大のラスティが私は好きだよ」

ラスティ「でも、僕本当に怖がりやで大して強いわけでもないんだよ?」

ノエル「それでもいいの! 私は、初めて会ったあの時から、一生懸命に私を守ってくれるラスティがすき」

ラスティ「……ありが、とう……」


シルヴィオ「いい話でないの~」

ベリル「盗み聞き、良くないよ」

シルヴィオ「盗人(ぬすっと)ってん

ベリル「元です! 元! もう、エミリア、ロレッタ。二人のとこ行こう!」

エミリア「あ、待って、です!」

シルヴィオ「ところでユリウスさんよ。あの魔物、英雄どもなんて言ってたけど、お前、仲間なんていたのか?」

ユリウス「お前こそ、そっちの味方がどうとか聞こえたが?」

シルヴィオ「さぁねぇ? バグじゃないの? さぁ、お前さんもみんなのところに行った行った」

ユリウス「……」

シルヴィオ「……今はこっちの味方。さぁて……いつあっちに戻ろうかねぇ」