写真はヒースロー空港です。
昨日の記事までがロンドンの観光地に関するものです。
考えてみれば短期間ながらも人生でいっぺんに2か所も留学できたとういのも貴重な体験だったかなと思い、今後留学を考えてらっしゃる方の参考に少しでもなればなと相違点を考えてまとめてみました。
あくまでも個人的見解です。
期間はハワイに3か月、おまけにロンドン1週間。
会社を休職しての30代での社会人留学でした。
ハワイもロンドンも大学ではなく普通の英語学校でした。
出発年になる前に留学会社の倒産という特殊な状況で代理会社を通しての留学でしたので、留学会社の手数料なしでちょっとお得に2か国に行くことができたのです。
他に候補にはニュージーランド、マルタ島も上げていたんですが、
王道の2大英語国家・アメリカとイギリスを選びました。
そして通訳ガイドを目指していたため、ツーリズム・イングリッシュコースのあるハワイの語学学校に決めました。
3か月の内最初の1か月は普通の英語のクラスを選択しました。
留学会社から
「留学前に英語力を上げておけば上のクラスで授業を受けることができるけど、下のクラスだと遊んで終わってしまうかもしれません」
と言われたので、留学前も結構勉強したつもりです。
結局ハワイでは上から2番目のクラスに入ることができたので、クラスに日本人が他に1人しかいませんでした。
某有名大のチャラチャラしたお兄ちゃんだったのでほとんど接点はありません。
授業のレベルが高く必死になって勉強しましたが、なかなかついて行けずかなり苦労しました。
2か月目からはツーリズムコースになり、他にクラスメイトは2人しかいない上全員日本人女子。
毎日勉強していたのは世界中の観光地や手配オペレーション、接客の英語などなどですが楽しかったです。
残念ながらこの学校のツーリズムコースは今は開校していないようです。
ハワイ留学でよかったこと
とにかく気候が良くビーチがすぐそばにあったこと!!
ただバスや学校など建物の中は意外と冷房がきつかったので、カーディガンなどはおる物があった方がいいと思います。
授業の前にカイルアビーチでひと泳ぎ、また授業のあとは友人とワイキキで食事や散策が出来ました。
サーフィンの好きな人にはもってこいですね。
ハワイは山だらけですので、泳ぐだけでなく登山やトレッキングの場所にも事欠きません。
ココヘッドやダイアモンドヘッドに登ったりクアロアランチで人生初の乗馬にチャレンジしたりしました。
そしてコナコーヒーやハンバーガー、パンケーキなどが美味しかったこと、
ハワイのマグロ丼ポキ丼も美味しかったです。
サイミンというハワイアンヌードルやスパムむすびも日本人にとっては親しみやすい。
日本食も多い(蕎麦屋は少なかったです。)
日系人や日本人が多い所なので困った時にも助けを求めやすいし、日本語表記も観光地では多し日本語も通じます。
学校にもよりますが、うちの学校はアクティビティが豊富でした。
夕方に何度かフラのレッスンを受けていましたし、他のクラスの子とも交流を持つことが出来ました。
ハワイ留学の難点
こちらはかの有名なエッグスンシングス・アラモアナ店の名物パンケーキですが・・・
逆に言うと全ての食事がボリューミー、ひたすらパンと肉・・・という「質より量」のイメージでした。
ホームステイ先ではお米が出ることがあまりなく、冷蔵庫に入ったハンバーガーのバンズに自分でソーセージなどを詰めて持っていくスタイルで次第に飽きてしまい、
自分で持ってきたお米でおにぎり握ったりしました。
そこで不用意に水道の蛇口を流すと、ホストマザーに蛇口を締められてしまうのです。
ハワイは物価も諸経費も高い!!
シャワーは15分と決められていましたし、ショッピングセンターに行っても歯磨きだのボールペンだの1本あればいいのに6本セットとか、
高い物を買わなければなりませんでした。
しかもノートの質も悪くて、日本のキャンパスノートの素晴らしさを身をもって感じましたね。
そして温かい土地柄しょうがないのかもしれませんが、ゴ〇ブリが多い!
しかも日本よりも羽の色が薄くて茶色いのが多くて余計気持ち悪かったです。
ある日早朝にホストファーザーが入れたコーヒーにゴ〇が入っていたこともあり、特にヤツのいない北海道出身の私からすれば興ざめです。
ああ、こうして振り返るとうちのホストファミリーがハズレだったのもマイナスイメージに大きく影響しているのかもしれません。
ハワイは土地代も高い。
なのでまるっきりビジネスとして留学生をとっかえひっかえ滞在させているホストファミリーも多いと思います。
友人のホストファミリーの家にはプールがあったりもしたのですがうちはなく、中庭に洗濯物を干すことはできましたがその庭にペットのわんこが放し飼いにされていてしかもうん〇をまき散らしてそのままだったため、
ふんずけてしまった。
やっぱり留学はホストファミリー次第かな。
あまり過度な期待はいかん。
それから交通の便が悪い。
ハワイのthe Busは全米ではNo.1の路線バスらしいのですが、それでも待てど暮らせど来なかったり10分以上来ない事も当たり前でした。
バスを待っている間にバス停でホームレスの人に話しかけられてそのまま話し込み、1時間以上待ってもバスが来なかったこともありました。
そして昔からよく言われている噂なんですが、
「ハワイは一年中あったかくて凍死することがないからホームレスが本土から運ばれてくる」
という話。
特に夜のチャイナタウン~ダウンタウン、それから西海岸は要注意。
西に行かなければ比較的治安がいいとは思いますが。
そしてバス以外交通手段がありませんでした。
いまモノレールの開設工事も進んではいるのですが、ずれ込んでいるようです。
また、ハワイの英語はR音の舌の巻き具合が強く私には聞き取りずらかったです。
ハワイにはまたピジンイングリッシュという訛りもあります。
BratherがBradderになったりしてました。
よくも悪くも何事も大雑把、体格がよくておすもうさんみたいな人も多かったですね。
そして私のいた学校はなぜかやたらスイス人の生徒が多く、スイスの言葉(ロマンス語、ドイツ語、フランス語)の方が日本語よりも英語と共通点が多いためか上級クラスに密集していました。
1番上のクラスには日本人が一人しかいなかったんじゃなかったかな?
授業の後にサーフィンやパーティーへ出かけるクラスメイトたちを横目に自分は必至に勉強して、それでも授業についていくのがやっと、、、みたいな状態で悔しかったですね。
周りの生徒と年齢が離れていたのもあるんでしょうけども。
目的も違ったし。
あらら、気が付いたらハワイ留学は不満の方が多くなってしまいました。
でもあくまで私個人の経験であってホストファミリーとかも当たりはずれがあります(ちなみにうちはホストファーザーは日系人でしたが日本語は全く話せず、ホストマザーはフィリピン系でした)。
イギリス留学でよかったこと
イギリスに行ったのはおまけみたいなもので一週間しかいませんでした。
でもこれも土地柄なのかクラスメイトは年齢層がまばらな上、出身国もまちまちでした。
ハワイはスイス、日本、韓国、タイ、メキシコ、ブラジルの生徒。
イギリスはアラブ諸国やカリブ、日本、ウクライナの生徒さんがいました。
街を歩く人々も日系人は少なく中東系の方が多かったですね。
ポンドの方が円よりもドルよりも高いのですが、物価はあまりハワイほど高くは感じませんでした。
そしてロンドンの交通網は日本並みかそれ以上!!
朝から晩まで住宅地にもひっきりなしにロンドンバスがやってくるし、地下鉄も国鉄もある。
日本でいうスイカみたいな電子マネー「オイスターカード」をタッチするだけで乗り降りできました。
また行ったのは5月の今頃でしたが、9時~10時頃までずっと明るかったですね。
地元の方々もしゅっと洗練された感じで、道を聞けば親切に教えてもらえました。
また個人的な感想ですが、私にはR音の巻きが少ないイギリス英語の方が聞き取りやすかったです。
そして歴史がある分美術館や博物館、遺跡など文化的な施設が多い!
もっとお金や時間があったなら観劇もし放題だったでしょうし、ユーロスターで簡単にフランスや他のヨーロッパ諸国にトリップできたでしょう。
イギリスは留学じゃなくて旅行として行った方がよかったかな?
イギリス留学の難点
当然なんですが、遠い。
旅費もかかる。
ハワイからそのままフェニックスを経由すればロンドンに行けたんですが、常夏のハワイからの洋服や荷物を入れ替えなければいけなかったですし、
ハワイとイギリスそれぞれを往復航空券で買った方がチケット代が安かったので、いったん日本に帰ってから2,3日後に渡英しました。
でも途中ロシアの広さを実感できましたし、少しだけフィンランドの景色を見ることもできてわくわくしましたね。
そして5月のロンドンは東京の11月並みの寒さでした。
現地でセーターを買いました。
もう少し厚着していけばよかった。
また食事の面ですが、よく「イギリスはめじマズで野菜も冷凍食品ばかり」とか言われますよね。
ロンドンのホストマザーは何とイタリア人だったのです。
食事も手作りのおいしいイタリアンが出てきましたし、ロンドンのマックは東京のとほぼ同じ、
バースのサリー・ランズでは美味しいサンドを頂きましたし、クラスのみんなとギネスビールやフィッシュアンドチップスを食べに行ったり、
フランス風のおしゃれなカフェに行ったりしました。
これも運なのかもしれませんが、私はハワイよりイギリスの方が美味しい食事にありつける機会が多かったです。
でもロンドンにいたのはたった1週間だったので、ひょっとしたらアラを見ずにいい面だけ見て帰ってきただけなのかもしれません。
もし逆にロンドンに3か月滞在していたらまた見えてくるものも変わっていたのかもしれません。
イギリスとハワイにはつながりがあった
ハワイにある、若くして亡くなられたカイウラニ王女の銅像です。
カイウラニ王女はイギリスに留学していたこともありますし、カラカウア王時代のハワイ王室はイギリスのヴィクトリア女王と交流がありました。
ハワイの島々を最初に発見したのもイギリスのクック船長です。
ハワイの州旗にもユニオンジャックがついています。
ですがその後、ハワイ王国はアメリカに吸収されてしまったのでした。