小6男児との向き合い方 | イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスのこと。
こどもたちのこと。
シンガポールのこと。
教育のこと。
インターナショナルスクールのはなし。
イギリス現地校のはなし。
時々柴犬のこと。

 

寒い毎日が続くけれど、とにかく青空なので気持ちがいい。

 

マイナス5℃まで冷え込んだ昨日は樹氷がきれいで感嘆した。

こういう景色もりんがいるから見られる。

いなかったら、家から出てない。

 



 

子どもが大きくなった今回のイギリスは、子どもを通じてお友達になることがむずかしい。

けれど、りんを通じて知り合えた友人が何人か。

イギリス人は気さく、

犬好きも多い。

大きなグリーンの公園も多く、さらに、そこでリード外してフリーに遊ばせるから、

そこで立ち止まる時間も長い。

 

基本、「ニコッ」とスマイルできれば、相手もすぐにニコッとしてくれる。

イギリスで、お友達を作りたいときは、「ニコっとしてHi!」。

 

 

金曜夜、

おねえちゃんはテスト期間明けで解放されて、上機嫌。

Pizza Expressへ行くことにしたのだけど、おとうとくん来ない。

ピザは大好きなのに、

おねえちゃんが、「えーいこーよー」と誘ってくれたけれど、

来ない。

無理強いはしないので、おとうとくんは置いて行く。

来ないなら来ないで、正直、食事は楽しい。

すぐ帰りたくなって、不機嫌になって、ぶーぶーうるさい、いつも。

 

食事から戻ると、

上機嫌のおねえちゃんが、おとうとくんの部屋に行き、一緒にゲームしようと言う。

いつも一人でやってるので、これは非常に嬉しいおとうとくん。

しかし、

調子に乗ったのか、おねえちゃんがゲームしていると何やら画面と音声の録音を始めたらしく、

何をされているのかわからないおねえちゃんが不審になり、何してるのかと尋ねると、

「いい、もういいよ」と不機嫌になってひとりiPadをいじり始めたそうな。

そして、こじれて、それまで。

おとうとくんは泣きながら悲嘆に暮れている。

まずは、とっとが話しに行く。

こういうトラブルが多いおとうとくん、

「何をしているか説明すればよかっただけだろう」と諭されるもただ泣いて自身の主張を続ける。

 

お手上げで戻ってきて、次行ってきてと言われ、私の番。

部屋に行ってみると、とにかく、「どんだけ?」と言うほど泣きながら、

「もうやだ、もうやだ、、」とdevastated。

これはダメだと思い、ただ、何も言わずベッドで寝ながら落ち着くのを待つ。

きっと、すごく嬉しかったのにうまくいかなくて、辛いのだろうと思うとかわいそうになる。

だいぶ待って、一緒にゲームして、気分だけ戻してその日は終わり。

 

翌日の夕飯、

とっとが昨日のレビューをしようと提案。

それぞれ、思いと考察をする。

みんなの意見を聞き、落ち着いている状態でも、

「もういいって言ってるんだからいいじゃないか(昨日の時点で)、何で(おねえちゃんが)しつこく聞くんだ」

と譲らない。

いつものやつ。自分目線でしか捉えない。

しばらく議論ののち、

おとうとくんがそれをできるかできないかは別として、おねえちゃんが何だ?となった時に、ちゃんと説明をすれば、

ああいうことにはならなかった、と言うのは理解できるか?と問うと、

ちーさい声で「わかる」と。

 

思考回路がちょっと違うのか、

感情を言葉にすることが難しいのか、

素直になれないのか、

自分を守ろうと必死になるのか、

変に真面目なのか、

その全部か。

 

こういう話をするのも基本的に嫌がる。

「逃げないで」と彼には何度言ってきたことか。

ずっと小さい頃から。

 

 

家族には「わがまま」としか捉えられない行動が多いおとうとくん。

3人とも、苦労し、理解できないことが多い。

何が正しいのか、彼の正義が何か、

ウチでは3対1になってしまうことが多いけれど、

特に多様性が謳われる今日の社会において、

どれだけ彼にわかってもらうのか。

このままじゃ、社会で生きていけない気もするし、

そう言うのも個性で寛容になるべきなのか。

 

ずっと、模索と試行錯誤。

 

うちは、基本的に子どもたちの主体を大切にしていると思う。

普段はほとんど細かいことを指示したり、強制したりしていない。

時折、こういう議論をしながら、考えていくしかない。

 

議論の途中から、「おとうとくんがかわいそう」というモードになるおねえちゃん。

議論を強要する私に対し、不満をぶつけ始める。

そうやって、時折、人に哀れみを感じさせ味方につけるのも、彼の特徴。

私も前日の夜には、そういう気持ちになってた。

 

いつもの事ながら、途中から飽きてきたようになり、議論にならなくなって終わったけれど、

翌日からは、少し、変わったようにも見える。

気のせいか、一時的かもしれないけれど。

 

こんなのを重ねて、少しずつわかりあって行くより、別の方法は今のところない。

 

 自分の部屋に凝っている。



急にキレイにしだしたりして。