動物霊園で弔いを済ませて遺骨を持ち帰る途中、
愛犬の好きだった散歩コースを巡った。
大好きだった公園、ドッグラン…を巡りながら夫と想い出話をした。
話しているうちに、
これからの事をどうしたらいいのか…
と思い始めた。
夫は、
「また、縁があったら飼い主に捨てられた不幸な犬を引き取りたい」
と言うが、
夫も私も、もう既に高齢者である…
保護犬だったHalの時は、書類審査にも問題なく通ったが、
Mikaのような譲渡犬の場合、よく考えないと体力がもたない。
3年前、
まだ元気だったMikaが来た直後、引っ張られて転び、第12胸椎圧迫骨折したことがあった…
躾ができていない訳アリ犬の場合、
よほど気をつけないと里親自身が怪我で通院する事になる…
それに、
夫だって、いつまでも元気でいるとは限らない。
それより、
今はこの大きなぽっかりと空いた穴をどうやって埋めればよいのか…
2人で交互に溜息をつきながら考えた。
「仕事で気を紛らわすしかないな」
と夫。
私も、ここ数日はオンラインの仕事がほぼ毎日入っている。
夕方、その1つから、注目講師のランク入りしたとの通知が届いた。
どうやら短期間で複数レッスンのリクエストが入ったことが、その理由らしい。
本来なら喜ばしい事だが、皮肉なものだ…
これだって、愛犬となるべく家にいる時間を過ごすために登録したのだから。
とりあえず、今は仕事で気持ちを立て直すしかない。
夜8時過ぎに、
プラネタリウムの番組収録から帰宅すると、
リビングで夫がTVを見ながら
「さっき不思議なことがあったんだよ」
と言う…
「台所のランプが急に揺れ出したんだ」
窓から風が入ったとか、地震で揺れたとか?
と訊くと、
窓も閉めていたし地震でもない、
ただ、
料理をしている最中に、いきなり目の前にぶら下がっているランプが左右に大きく、
しかも1分くらい、まるでシッポを左右に大きく振る様に揺れていたのだと言う…
なるほど。
そんな話をしながら夫の作った夕食を食べていると、
今度は左側の空気清浄機のセンサーが、いきなり赤色に変わった。
そういえば夕食中に、
愛犬がそばにきてパタパタとシッポを振ると
一気にセンサーが赤くなるのが日常だった。
(あぁ、またパタパタしちゃってる…)
ダルメシアン4頭目で、
ペットロスも何度も経験しているのに、
今回の落ち込みは予想外に堪えているが、
こうやって、
今は何とか、日常を保って行くしかない。

