最近、自衛官が注目を浴びる事件が多い…

そもそも自衛官が目立つ時は、よくない事が起きる時だ。

若い頃、僅かな期間だけ自衛官を経験し、

音楽隊の所属ではあったけれど『歌姫になり損なって挫折した』私にとって、

当時のことを振り返ると、

「目立つことは本来よくない事」

と、新隊員時代にしっかり教え込まれてきた。
それはいまだに、どこか意識の中に植え込まれている。

所詮、私などは組織の末端の一隊員に過ぎなかったわけだが、

縦の社会、組織というものを語る上では、自衛官経験は大いに役立っている。

今日の仕事先でも、
最初に自己紹介で経歴を少しだけ話した。

たまたま空自に親戚がいるという受講者が私に親近感を持ったらしく休み時間に話しかけてくれた。

近くの植え込みに咲くアサガオの鮮やかな青紫が梅雨空に映えていた。


第一報を知ったのは、昼食休憩の時間だった。

被害者が複数人とのニュースに、真っ先に思ったのは、

(自暴自棄になった隊員の仕業か?)

…だったが、

帰りの新幹線の中で読んだ続報では
指導役の教官に対する恨み…という記事が目に入った。

それが事実なら
今、早急に考えなくてはならないのは、
教官達が、どうやって自分の身を守るか…という事だ。

小銃の弾丸は内臓を巻き込んで身体を突き抜ける…
あれほどの殺傷能力があるものに防弾チョッキなど通用しない。

安全装置を外して「撃て」と号令をかけた後で、銃を向けられれば防ぎようはない。


今後、同じような事件が起きないために
どうすればいいのか…

私は職場コミュニケーションという名目で、
指導とハラスメントの違いを研修で扱う事がある。

線引きは非常に難しい…が、
多くの企業で、今その線引きを意識した部下への指導が求められている。


自衛隊は、そもそもX理論に基づく指導をする組織だ。
X理論は、人はもともと怠け者だから命令によって動かし支配することをよしとする。

ところが、
今の若者は、そんな教育を受けていない。
命令される事をパワハラと受け取る傾向が強い。

そこに大きなギャップがある。


とはいえ、
役職上、指導という名目のもとにパワハラに近いことがあったとしても、

正常な判断ができる人間ならば
普通は人を殺めようなどとは思わない。

何が原因だったのか…
ここは、きちんと検証しなくてはいけない。