午前と午後のインターバルが1時間あるので
会場近くの小さな公園で休憩をとった。

ベンチに座って持参したポットからジンジャーティーを取り出す。

ハチミツとチューブ入りの生姜を熱い紅茶に混ぜただけだが、

少し冷めて飲みやすい温度になっているぶん、身体にスーッと沁み通る。

近くでベビーカーに赤ん坊を乗せた若い母親と3歳くらいの男の子が遊んでいる…

樹々の間からチラチラ差し込む陽が暖かい。

ベンチの前数メール先に少々形は歪だが見方によっては、
まるで大きく手を広げるように伸びている細い一本のシラカバがあった…

この場所が気に入っているようだ。

街中にも、こんなに
居心地のいい場所があるんだなぁ…

公園の横のマンションの前にはトラックが二台止まっている。

どうやら引っ越しの後の粗大ゴミを片付けているらしい。

マンション名で検索すると空き部屋が幾つかあるようだ。

マンション暮らしは独身時代にしか経験がないが、

独りになって運転ができなくなったら、こんなマンションで暮らすのもイイかもしれない…

すぐ側に公園もあるし

買い物は便利だし、

徒歩圏内に病院も銀行もある…

老後は街中に棲むほうが何かと便利だし。

帰り際、
義母のところに寄ったら家中が焦げ臭い。

聞けば椎茸を煮ていてうっかり焦がしたらしい…。

耳が遠いぶん、火災報知器の警告音が聞こえなかったらしい。

真っ黒くなった鍋の中の椎茸を見ながら、

そう遠くない将来の自分を思い浮かべた。

(ー ー;)