たぶん、ずっと以前に住んでいたオーナーが目隠しに植えた?と思しき家の裏の木ですが


枯れて、あまりにも見苦しいので思い切って切ることにしました。


高さ約15mほどのモミの老木?の太い枝にロープをつけ

夫がノコギリでギコギコと切っている間に、

私がロープを掴み、あとわずかで切断するときを見計らってグイッと手前に引っ張るワケですが、

昔、読んだギャグ漫画で、

切った木が倒れて下で「倒れるぞ~!」と叫んでいた作業員が下敷きになる…というのを思い出し

慎重に自分の立ち位置を決めました。


もし、

仲の悪い夫婦なら、こう言う時がチャンスですわね。

どちらかがボーッとしているタイプなら、

事故に見せかけ完全犯罪を企てる事も可能なワケですから…。

ふと、『夫の切った木の下敷きになり妻死亡』

という新聞記事がアタマをよぎりました。

夫の持つノコギリの音が、まるで
死刑台へのカウントダウンのように聞こえてきて

次の瞬間、老木が少し傾き始めました、


ハッと我に帰った妻が、
思いっきりグイっとロープを引くと


老木はメキメキと音を立て

スローモーションでゆっくりと動きながら

妻のいる方向へ
バサッという音とともに伐採されたのでした。

さて、この後、妻はどうなったか…

もちろん、アタマの良い妻は計算していました。

木が倒れてくる瞬間、

あざやかに、サッと後方へ飛び跳ねて身をかわしたのであります。

( そう容易く、やられるもんか…)


夫は、変わらず淡々とした表情で

切った木を細かく切ってまとめるよう指示を出します。



ノコギリの使い方が、よくわからない妻は、戸惑う事の連続です。



「おしてもダメならひいてみな…とうちゃんのためならエンヤコラ…」

と呪文を唱えると、

さしてチカラを入れなくても簡単に枝は切れるという事を発見した妻は、


ケガもせず無事に枝切りを行い、危機を乗り超えたのでありました。


おわり