日本人が海外で犯罪や事件に巻き込まれる度に、
どのような手段を取れば被害を最小限に抑えることができるのか、

辛うじて難を逃れた人と、逃れられなかった人の違いは、どこにあったのだろうか…、

と考え込んでしまいます。

海外駐在員の中には、
テロ組織が宗教上の理念を重視する傾向が強いことから、
わざわざ改宗までして、その印が外から見えるようにしている人もいると聞いています。

また、
今回の事件で難を逃れた日本人スタッフが現地人に庇ってもらい、
ターバンで現地人のふりをして脱出した、という報道に、

外見が一目で日本人だと判別できないようにする事は、
危険地帯でのリスクヘッジ(危険回避)では一番必要な事なのかもしれない、

という思いを強くしました。



10年以上も前になりますが、
初めて南フランスで暮らす友人宅を訪ねる際に、最初に思いついたのが

一見して日本人だと判別できないような格好で行く、という事でした。
行き帰りは、女ひとり旅です。

寒い時期だった事もあって、
黒いサテン素材のパンツにベルギー製のサテン地の黒いダウンジャケット、
そしてベロア素材のつば付きの帽子に黒い革の乗馬靴のような形のブーツ…
中に着るセーターを除けば全身黒ずくめのスタイルでした。

貴金属類は腕時計のみ、斜め掛けもできるノンブランドの黒い大きめの
クロコダイル風型押しエナメル製の鍵付きバッグには、
万一、トランクを盗まれても、一泊くらいはできるように小さなトラベルセットを入れ、

もちろん、海外旅行の必需品メッシュ胴巻きの現金は最小限。

格安航空会社で有名なアエロフロートでしたので、日本人団体客はゼロ、

機内には個人旅行の若い女性が2人乗っていましたが、モスクワでのトランジットで話すまで、
私の事を香港や台湾からの旅行客だと思っていたようでした。


ドゴール空港からのニース行きのTGVの中でも、
アラブ系男性から荷物を持っていてやるよ、という申し出を断り、
自転車盗難防止用チェーンで荷物置き場にしっかり固定。

荷物の管理では道中、全く気を抜けなかったのを覚えています。

その分、成田に着いた後は時差ぼけもあってベンチで爆睡したほど…

目が覚めた瞬間、
これが海外だったら、トランクどころかバッグも失くなっていたかもしれない、
居眠りしたのが日本で良かったと心から思ったものです。

今回のような悲惨な事件は、
もう金輪際起きないよう願うばかりですが、

毎年、海外で事件に巻き込まれたり被害に遭う日本人は絶えないのが現状の
ようです。

外務省のHPも参考にしたいものです。

http://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jiken_index1_30.html
清水由美