大阪市内のアナウンス教室に通い始めて三ヶ月目を過ぎた頃だったでしょうか、

あるとき
次回の講座までに
「最近、体験したイベントを題材に
リポートする」
という宿題が出ました。

私はグッドタイミングとばかり
ちょうど一週間前に聴きに行った

ロジェ・ワーグナー合唱団について
話すことに決め、
張り切って原稿を考えて臨んだのです。

発表する段になって、

下準備をしっかりした甲斐もあって
いつも程にはアガらず、
つっかえたり、かんだりする事も
ほとんど無かった事も無かったので
終わってから、
( 褒めてもらえるかな…。)
という期待感を持ちながら評価を待っていたのです。

…が、
その日、担当の元NHKアナウンサーの
S先生の評価は辛口でした。

「君のは自分にだけ解るリポートだね。ひとりよがりの何ものでもない。」

音楽が好きで、コンサートの司会を
する事を目的に通っていた
私にとって、
このS先生のひと言はとても堪えました。(~_~;)

得意分野であればあるほど
陥りやすい、「思い込み」「知識のひけらかし」
私のリポートは、それ以外の何ものでもなかったのです。


清水由美