この日曜日まで、郷里の母のところへ行っていました。

昨年、父が亡くなってから母は一人暮らしになり、私も帰省することが多くなりました。少しずつ元気を取り戻してはいるものの、もともとの病気に加えて脚も弱ってきて、一緒にいるとどうしてもハラハラしてしまいます。

今年に入ってからは叔母や従妹が相次いで亡くなり、帰省中にも伯母の急な訃報が届きました。母とどうにか葬儀に参列しながら、父の死から一年も経たないうちに身近な人を次々と見送る寂しさが込み上げてきますギザギザ

 

 ランタンフェスティバルが終わり、街は静けさを取り戻しつつありましたが、空港に着くと市内へ向かう高速バスは長蛇の列。。。。バス

それでも故郷は、山と海、そして母、写真の中の父・・・変わらず温かく私を迎えてくれました。

 

 自宅の改修工事に伴い、私自身の本の整理も少し進めました。

その中から、小学校低学年の頃に買ってもらった「小学館・幼年世界名作文学全集18」、ルイス・キャロルの『かがみの国のアリス』が出てきました。

すっかり傷んでいますが、今でも大好きな本です。大人になっても時折、開いてきました📚

 

 ページを開くと、黒マジックでアリスの髪を塗った跡があり、そこに当時の私が確かに居ます。

 

  トランプハートアリスが鏡の向こうへ入り、冒険をしていく物語👩ネコ

私は『不思議の国のアリス』よりも先にこちらを読んだせいか、今でも『かがみの国のアリス』の方が大好きです。

監修には川端康成、佐藤春夫、獅子文六、波多野勤子、浜田廣介、花岡花子と、そうそうたる名前が並んでいます。カバーも付いたしっかりした本なのに、なんと当時の価格は280円!!でした。

 

 アリスは雪の日、子ねこのクロ(Kitty)と遊んでいるうちに、暖炉の上の鏡の向こう側の世界へ入り込んでしまいます。

そこは左右が反転し、チェス盤のように区切られた不思議な国。

アリスはそこでさまざまな人(?)たちと出会い、奇妙で楽しい冒険が始まります。

 

 この本の「はじめのことば」を、当時の編集者で児童文学者の二反長 半さんが書かれています。幼い私はワクワク、ドキドキしながら、先を急いでいたのではないかしらと思います・・・

 

「かがみには、どんな ものでも、はっきりと うつりますね。 でも、よく 見て ごらんなさい。みんな かがみの中へ はいれたら、 どんなに ゆかいだろうと 

思いませんか。 ところが かわいい 女の子の アリスちゃんは はいったのですよ。

 あべこべの ふしぎな 国ですから、 いろいろと かわった ことが おこりました。 こわい ことや とんちんかんな ことなど。 でも、 アリスちゃんは 一まわりすれば 女王さまに なれるのです。その たびに うまく 考えて、 どんどんと すすんで いきました。

では、 女王さまに なれたでしょうか。 ほんとうに ふしぎな、 ほんとうに おもしろい お話です。 イギリスの ルイス・キャロルと いう、 子どもの 大すきな童話作家の 書いたお話です」― 二反長 半

 

 今でも変わらず、(うち)で紅茶を飲みながら、ゆっくり本を味わう時間がいちばん好きです。以前は詩集をいつも持ち歩いていました。

最近は専門書が増えていますが・・・そのお話しも、またいつか書けたらと思います。飛び出すハート

 

     帰る日、危なげな足取りで見送ってくれた母・・・

     タクシーの中から見える山と海、そして造船所・・・船