母が残り毛糸を使って毎年編んでいたルームソックスカバー

母は編み物がストレス解消になると
いつも何かを編んでいる人だった

私はダサいと思って拒否していた

でも一度足を通すと、その温かさに手放せなくなった

妹家族、母の友人にも根強いファンがいて

毎年たくさんのソックスを編んでいた母

去年の夏ごろ

「ソックスを編むのもたいぎになってきたんよ…。もう編んなるかもしれんなぁ…。」

母は秋に急死した

誰もが驚き、羨ましがる

お手本のような「ピンピンコロン」

遺品整理をしていたら

沢山のソックスが出てきた

私の分、妹家族の分、友人の分

ほんとに沢山の母からの贈り物のよう

母は…悟っていたの…かも……

 
母の死後の事後処理に忙殺されていた私は
無意識に「寂しい」という思いに蓋をしていたみたいだ
衣替えで
そろそろソックスの出番、ソックスを見たとき
少し蓋がずれ「寂しい」という思いがあふれ出そうになった
センチメンタルになってる暇はない
自分に言い聞かせ、蓋を閉めなおして
一周忌の準備をしている
 
おかあちゃん!贈り物は大切に使うね!!
一周忌によせて涙