手術の前日は、夕食後に下剤を飲むよう指示があった。その夜は何も起こらなかった。

手術当日の朝は、座薬を入れるというミッションを与えられていた。病院まで運転中にもよおして大変なことになると悪いので、早めに座薬を入れたかったのに、こういう日に限って夫が出勤時間ギリギリまで家にいてむかついた。早く仕事に行けという圧をかけて追い出した(その日は私がホテル泊になるので、寂しくてギリギリまで家にいたらしい。なんともかわいそうなことをした。)。

健気な夫はともかくとして、北朝鮮がよく飛ばしてくるミサイルみたいな恐ろしい形をした座薬だった。入れた途端もよおす。恐ろしい即効性。速すぎて、座薬が戻ってきたんじゃないのぉ?と思うくらいだった。実際コンニチハと戻ってきていた。座薬とのつばぜり合いを制し、お腹を痛めながら出すものを出し、病院に向かう。

病院の個室に到着し、手術着に着替える。手術着の下は、パンツとキャミソールという姿である。トイレを済ませてベッドに横たわっておくようにと指示があり、点滴を打たれた。大きな病気をしたことがないので、自分の身体に管が繋がれて身動きが取れないだけで、なんだかものすごく弱体化したような、しょんぼりした気持ちになった。世の中の様々な、いわゆる闘病生活を送っている人たちは、これの何百倍も辛い思いをしているんだろうなと思ってさらにしょんぼりした気持ちになった。

しょんぼりしていたら、前の人の手術が早く終わったようですぐに私の番になった。点滴のカラカラを引っ張ってヨボヨボと移動。手術台に登るにも、台に横になるにもとにかく点滴の管が邪魔で、しかもズキズキ痛くて辟易した。

手術台に腰掛けて、先生が来るのを待つ間、手術室付きの看護師さんが優しく声をかけてくれたが、看護師さんの上着に血しぶきがついていて恐怖が増長された。それ前の人の返り血ってことであってます?

背中を丸めて腰椎麻酔をしてもらい(丸めたとこに打つなんて絶対痛いと思ったが、ブスゥ!!くらいの耐えられる痛さだった。)、しばらくすると下腹部からもんわりと感覚がなくなっていった。

長くなったので今日はここまでにする。次回はジョキジョキ切るところから。