アドマン3.0=人事になりました。 -36ページ目

アドマン3.0=人事になりました。

サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

今から10年前のこと。僕のような当時「明日なくなるかもしれない」WEB業界(今では考えられないけど、当時はそう思っていた人もたくさんいた)を志望する学生はひとつの動画の虜になっていました。

その動画の名前は「EPIC2014」。今から10年前の2004年11月、ポインター研究所の関係者であった2人の若者によって描かれた「10年後のメディア世界」。フロリダにある「メディア史博物館」という組織が2014年に製作した、という設定で展開される本動画。


当時はフラッシュムービーで公開されたのですが、この動画は世界中で翻訳され、多くの人に期待不安を与え、多くの議論を巻き起こしました。以下に動画貼り付けますので、ぜひみなさんも観てみてください。


2014年現在、改めて観てみると多くの点で予想は外しています。しかし外して入るものの、ビッグデータを匂わせる話(当時はビッグデータという言葉はない)からソーシャルネットワークの存在(2004年時点で最も大きいSNSはfriendstarだった)、広告や情報のカスタマイズ(今で言うとアドテクとかですね)など、大枠の潮流は外してないことにも気づくことができます。またどちらにせよMicrosoftが失墜していくという点も・・・

大きく外さざるを得なかった点としては、2004年当時FacebookApple(特にiPhone)の存在を予測できなかった点でしょう。この動画の中ではGoogleとAmazonが合併して誕生するGooglezonというプレーヤーがメディア環境を激しく変えていくと想定していますが、その一方でスマートフォンやタブレットなどについては触れておらず、ソーシャルネットワークの影響力についても非常に限定的に描写しています。

しかし実際は・・・みなさんの実感通り。ニュースメディアという文脈においてもGoogleという主体ではなく、いわゆるキュレーションアプリと言われるプレーヤーがこのカテゴリの覇権争いをしているのはよくご存知でしょう。

等など、所詮未来予想は未来予想ですし、僕らのようなベンチャーはアラン・ケイの名言「未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである」を持ち出すまでもなく次々繰り出していくわけではありますが、たまには思考を未来にはせて、過去を振り返り、ちょっとした答え合わせをしてみるのは、普段使わない脳みそが使えて非常に面白い。

ぜひ3回くらい観て色々感じ取ってもらえればと思います。




恥ずかしいタイトリングで失礼致します。先ほど僕のタイムラインにこんな記事が流れ込んできました。

有吉弘行氏の戦略「深い話は不要」「村の一番でいい」「目立たないように、でもちゃんと金だけは」が参考になりすぎた

ちなみに僕は「尊敬する人ベスト10」に有吉先輩をノミネートするほどの有吉信者でして、もう本当に思考回路からスタンスから言葉遣いから参考にさせて頂いております。

この記事自体はお前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ50の法則という有吉様の著作から学べたところをピックアップしてるんだけど(というかこの本Kindle版200円で超面白い)、項目だけ並べてみると・・・


1. まずは挨拶。それ以上深い事は話せなくても良い 
2. 自分が勝てる場所で勝負する 
3. 目立たず謙虚にちゃんと稼ぐ


上記3点なんだけど、これめっちゃ就活生に役立ちますね。ちょっと翻訳してまとめなおしてみたいと思います。


1. 「ちゃんとしているブランド」を作る

有吉先輩は、

人間って、挨拶だけちゃんとしてると、「あの人ってちゃんとしてるよな」って思われるもんなんで、そこはしっかり挨拶して好印象を残そうっていう小細工です。

このようにおっしゃっているんですけど、全くその通りで、挨拶がちゃんと出来る人はちゃんとしている印象をもたれやすい。逆に言うと挨拶がちゃんとできない奴はそれだけでマイナス印象を与えてしまいます。あ、すみません、「奴」とか書いちゃいましたが、まさにそんな感じなのです。

気持ち良い挨拶の研究をしてみると、人生は2.8%くらい良くなると思います。ちゃんとしていない人が多いので。


2. 人間関係に気を配る

サラリーマンが「いざっていうときのために副業持っとけ」っていうのと一緒ですよね。いざというときのために、ちゃんと他で生きる道も探しとけっていう。そのためにも、愛想よくして人間関係作っていくっていうのは大事です。

当たり前なんですけど、人間関係に真摯に向き合っている人は得をすると思うんですよね。特に就活生の場合、今後一律的な説明会からの面接、というスタイルではなく、インターンなどを筆頭に、よりヒューマンな選考というか、採用のされ方が増えてくると思います。今年は間違いなく爆増するでしょう。

そういう環境変化の中で、縦横斜めの人間関係に気を配れている人はポジティブなことが多く起こってくると思います。人事は学生の皆さんが気にしている以上に、その人の人間関係、人間関係からの評価なども見ていますので。


3. 「自分探し」するのではなく「自分の立ち位置」づくりを。

僕は「絶対評価」っていらないと思うんですよね。「相対評価」で十分だと思うんです。「こいつ絶対に面白い」じゃなくても、「ここの中にいると面白いよな」ぐらいで十分なんですよ。 だから僕、芸人がいっぱいいるところであんまり仕事したくないですもん。 それよりアイドル相手にやってるほうがいいです。自分が一番面白そうに見えるんで。アイドルみたいなお笑いの能力が低いヤツらの中で、「面白い」って言われたいっていう。「相対的に面白いよな」でいいんです。


これが実は有吉先輩の真髄な気がするんですが、いわゆるコアコンピタンス的なものにとらわれていない。自分の立ち位置づくりが天才的だなぁ。

僕はこの記事に書いた通り、絶対的な強みづくり、みたいな考え方に否定的。絶対的な強みという考え方が非常に生産者視点な一方で、立ち位置づくりは超ユーザー視点。空気が読めている。

自己分析に時間をかけ、無駄に鬱っぽくなるくらいなら、今どういう人材が求められているのかを考え、その中でポジションを考えるほうがずっと生産的な気がします。


4. 謙虚な魅せ方、を。

僕、世の中で、「再ブレイク」とか言われてるときに、自分では絶対に「ブレイク」っていう言葉は使いませんでした。自分からそれ使っちゃうと、「何、勘違いしてんだよ!」って言われちゃうんですよね。「有吉、お前、自分でブレイクしたと思ってんのかよ!」って反感買ったりするんで。それは絶対にヤバイです。


僕はあまり経験したことがないんですが、世の中には「僕あそことあそことあそこの内定もらってるんですよ(へへん)」という鼻持ちならない系学生がそこそこいるとのことなんですが、これはやってもあまりメリットがありません。就職活動が終わって、後輩に偉そうに講釈垂れる時くらいはいいと思いますが、あまり一緒に就職活動を頑張っている仲間や人事の方には言わないほうが良いケースが多いと思います。

内定をもらった時こそ謙虚に。これは割りと大事なメンタリティかも知れません。



ということで、有吉先輩からの学びを就職活動生向けに翻訳してみました。ご参考まで。



300名の就活生が選んだ、最も人気なサマーインターンランキングTop20[2014年版]において、当社のサマーインターンが堂々の第1位に輝くことが出来ました。すごい!

サマーインターン


僕がジョインする前の段階でこれだけの評価を得ているので、果たして僕がきた意味とは・・・と自問自答にくれてしまいそうですが、関係者の皆さん、協力社員の皆さん、そして参加してくれた学生の皆さん、ありがとうござました!

僕も事業サイドにいる時から数年間、インターンに関わってきましたが、サイバーエージェントのインターンは本当に「お手製」です。参加するだけで高い給料を貰えるわけでもなく、どっかに旅行ができるわけでもありません。

豪華な賞金や賞品で学生を引きつけることに逃げず(インターンは金じゃねぇ!)、人事と事業部社員が一緒になってアタマに汗をかいて設計し、実行しています。毎度毎度「A社のように、学生に法外とも言える給料や賞金を払ったほうがいいのではないか」「シリコンバレーとかに連れて行ったほうがいいのではないか」という議論は出たりもしますが、ほぼ悉く廃案になっています。

これが実現できているのも、極端に浸透している採用には全力を尽くすというミッション(ミッション・ステートメントの中でもっとも浸透している気がする)、そして採用に参画することを誉れ(ほまれ)」であると考える社員文化のおかげだと思っています。

そもそも着飾らなくても優秀な社員がいますし、本当に身になる体験、人生に影響をあたえるような経験を学生の皆様にはしていただきたい。

そのためにも今後もたくさんのインターンをリリースしていきます。日本のIT産業の底力を引き上げていくためにも、学生の体験・経験づくりに僕らのアタマと時間を投資していく所存です。

引き続き、期待していてください!


※あ、ちなみに採用にお金をかける、こと自体を否定しているわけではなく、適切かつ効果的には僕らも投資していくつもりです。ただ今年はインターンバブルになりそうなので、牽制球の意味も込めて。バブっても意味ないから。