渋谷で13年。 | アドマン3.0=人事になりました。

アドマン3.0=人事になりました。

サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

前回のブログで次のブログ更新で、本ブログ「アドマン3.0」は最終回としたいと思います。と宣言したくせに、激しく時間が経ってしまいました。約束通り、今回で10年以上更新を続けてきた本ブログの更新を最後にしたいと思います。また後述しますが、学生時代からお世話になった渋谷という土地ともサヨナラすることになりました。

 

 

今年の2月くらいから、現・採用責任者の小澤氏が3月1日より新卒採用全体を担当させていただくことになりました。とコメントしており、その前後で、

 

 

「あれ、ダイスケさんは?」

「サイバー辞めるの?」

 

 

みたいなコメントを頂きました。結論としては、

 

 

「サイバーエージェントは辞めません」

「しかしながら、人事は(ほぼ)辞めます」

 

 

 

■今年で35歳。

 

今年の10月で僕は35歳になります。30代になってからの人生は非常に(紆余曲折アップダウンあって)面白いものなので、35歳になったからどうということはないのですが、着実に歳を重ねていることを実感しています。そして、年をとる実感とその周辺実感が、時々僕を焦らせたりします。

 

普通の人に比べて運動はしているし、わりかし見た目も若く見られるんではないか?という自己認識ではあるのですが(思い上がり?)、最近怪我は治りにくいし、風邪も治りにくいし、体重も減りにくいし、なんかシワが増えてる感じがするし、まぁ着実に老いている現実を目の当たりにする。もちろんそういうフィジカルなものだけでなく、もろもろ含めて。兎にも角にも、40歳が目前に迫ってきました。

 

 

40歳が間近に迫ってきた中で、今何ができるのか。

 

 

2014年に人事になってからの約2年半、人生の岐路に立つ就活生と言う名の若人たちとの対話に大量の時間を投下してきました(対話量で言えば、日本随一と言っても過言ではなかったと思う。僕の二年間の増量がそれを証明してくれている)。

 

人生に悩むみんなの相談に乗り、ときに叱咤し、ときに刺激を与え、ときに諭し、ときに教えられる中で、なんとも言えない感情に駆られることがしばしばありました。

 

人事、特に採用や育成という仕事は非常に面白く尊いものであり、また働き方改革が叫ばれる昨今においてその重要性は日々増すばかり。自分自身、かなり天職に近いなとも思っており、現代の学生(干支で言うと一周りしている)と話していても、

 

 

「こいつらホントおもしれーなー」

「今の若者めちゃ優秀だなぁ」

 

 

と感じることが多々ありました。僕が就職活動生だったときより間違いなく優秀。そんな優秀なやつらと会える人事採用担当の仕事はめちゃくちゃおもしろいものであったのですが、一方で、

 

 

「こいつらと仕事したい」

「こいつらに今後も尊敬される先輩であるために、今一度リスク取って成長しなければいかん」

「そのためにも、もう一回事業にフルコミットしたい」

 

 

そう思うようになっていきました。

 

 

■再度、新規事業へ。

 

そういう思いから、昨年の誕生日前後から転職や独立も含めていろいろな道を模索しました。幸福なことに幾つかの素晴らしいオファーを頂けたり、古巣部署でもとんでもなく新しく楽しそうなチャンスを提示頂いたりと、本当に自身の歩んできた社会人人生の11年くらいはそんな間違いではなかったな、と思わずには入れませんでした。感謝。

 

また学生たちには毎回「自身の就職先を決める決断は、人生最初でたぶんベストファイブには入る決断経験値。だからかっこよく決断しろ」なんて言っていたものの、なかなか自分のことになると決められない。偉そうに言ってごめんなさい(笑)。割りと年末年始は考え込む事が多く、周りの皆さんにはご迷惑をお掛けしました。いやぁ、やっぱサイバーエージェント、めっちゃ良い会社なんですよ、しかも今後も絶対のびるし、チャンスに溢れているひたすら悩みました。

 

結論としては、改めて新規事業にコミットします。それに伴い青山学院時代から約13年お世話になった渋谷という土地からもおさらばします。さらば!

 

というか、最近はすでにさらばしており、今まで働いたことないエリアで事業をシコシコと仕込んでおります。

 

僕の仕事人生は、入社して①3年間広告営業をやり、その後②マーケティングの部署を起ち上げ3年。③新規事業を2011年後半から取り組みこれを3年半。その後④人事を2年半、という形で、3年前後を目処に社内キャリアチェンジを繰り返しているのですが、この中で明確に僕がリベンジかまさなければ言えないのが、③新規事業、なのです。①②④は割りと大きな成果を出すことが出来たのですが、③だけが優秀なメンバー、投資を頂いたのにも関わらず、形にすることができませんでした。

 

もちろんこういった個人的な感情だけで新規事業をやるなんてのはもってのほかではありますが、それを初期エンジンとしつつ、チャンスがあれば新規事業をと思い、チャンスを伺って来ました。そして約一年半前にチャンス到来。

 

非常に社会的価値の高い事業であり、非常に優秀な布陣で事業開発に取り組んでいます。自身のキャリアに線形でつながっていつつも、ジャンプがあり、また戦略的にも正しいと確信ができるもので、とてもワクワクしています。

 

 

一方で、さすがに今回の選択は広告とは異なる領域過ぎて、今回の意思決定=すなわち今後の人生的にもなかなか広告を自身のど真ん中に据えることからの卒業であると思っており、そういう意味で本ブログも卒業としたいと思います。

 

入社とほぼ同時に書き始めた本ブログですが、ひょんなことから名付けた「アドマン」という名前に随分と助けられました。ワタナベダイスケという平々凡々な名前のため、多くの諸先輩方、業界内の同期後輩に「アドマン」の名で周知され、本当に多くのチャンスをいただくことができました。本当に感謝感謝。

 

本ブログはこのまま残しつつ、今後の情報発信はこちらで続けていきたいと思います。

 

最後になりますが、こんな駄文かつ失礼かましまくるブログにお付き合い頂いたみなさま、ありがとうございました。

 

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株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジーの経営に参画します。