こんな誤字脱字が多く、駄文を書きなぐっているお前が何言ってんだ!って怒られそうだけど、書きます。
最近頓に感じること。それは「国語力」の重要性。従来型の「教養」としての国語力ももちろん大切なんだけど、もっと大切な「コミュニケーション」としての国語力の重要性を、ホントに感じます。
「美しい日本語」も重要なんですけど、もっと「読解力」「編集力」「思考力」「執筆力」そうしたところに寄与する、情報伝達・受容に寄与する国語力。いや、最近の感覚では「企画力」や「プレゼン力」にも国語力は相当な影響を与えると思います。いや、絶対的に影響します。
速読とか身に着けても、ぶっちゃけ国語力がなければ意味を成さないでしょう。いやいや、国語力のない速読力なんてありえない、そういうこともできると思います。
あ、もう一回ここら辺で書き直しておくと、僕自身はこんな誤字脱字が多くて、駄文を書きなぐっているブログの管理人です。自認した上で、キーボードを先に進めます。
僕はこれでも大学受験時、一番成績が良かったのは国語でした。浪人した4月くらいには70超えてましたね、偏差値は。後半でも60後半はキープしていたと思います。次に英語。次に数学。その次に政治経済、歴史。そういう感じのポートフォリオでした。
一番勉強したのも国語でした。僕が尊敬し、第一のメンターだと思っている予備校の講師の人間が「国語ができれば、その他の科目もある程度以上の成績を出すことができる」、そういわれたのがきっかけだったと思います。
たぶん、国語を一番勉強した、って人間ってマイノリティだと思います。文系私大受験の人間とかであれば、英語を一番勉強して、次に第三科目(特に世界史か日本史が多いかな)、国語は漢字だけやって・・・みたいな漢字だと思います。少なくても僕の周りではそうでした。
「国語ができれば、その他の科目もある程度以上の成績を出すことができる」
結果から言うと、このコトバは本当でした。サンプルが僕しかいないのでそこはデータとして不安なんですけど、実感値としては確信を持って言うことができます。多分、英語ができない僕が英語の論文は読めるみたいなところって、この部分が強いと思うんですよね。ホント、この人は僕にとってメンターでした、改めて。
そんな風に考えている今日この頃だったので、昔の国語の参考書を読み返してみたんですね。じっくりと。
そしたら、「ああ、これはもう一度勉強しなおしたほうがいいな」って結論になりました。大事な事がたくさん書いてある。
たぶん大学時代に大量の本を読みこなしたり、今でも速読力が高いのは、この国語の経験があったからだと思いますし、そういう意味でもちょっと原点に立ち返ろうかな、と。
まずは僕の原典2冊。
えーっと、久しぶりに読んだんですけど、やっぱり石原千秋さんはすばらしいですね。近代文学の研究者でこれだけ一般人向け、それも学生向けに翻訳して語れる人間ってのは多くないと思います。
僕は大学受験時代に流行っていたいわゆる「出口本」や「樋口本」が好きではなくて(テクニック論が多すぎて)、最初にこの本を薦められ、手にとり、今までに100回は軽く読んでいると思います。本当に勉強になる。
「読解」という点でこの本よりも詳しく丁寧に語られている本を僕は知りませんし、僕に文章を書くという欲求を芽生えさせてくれたバイブルです。また現代思想や記号論のオリエンテーションとしてもマスト。
石原さんの本を読んで、「本当に読めるようになるためには、書けるようにならねばいかん!」(あ、これは真実だと思います)と思い立って、手にしたのが本書。本当、この時期の僕は良書的中率が高かったなぁ・・・w
大きく2つに分けて、すなわち論文の「なかみ」と「かたち」について書かれていて、とても衝撃的だったのを覚えています。いわゆるビジネスマン向けの文章作法本って「かたち」の細部にだけ触れていることが多いんですけど、ちゃんと「なかみ」もね、って思わせる内容。
ちょっとアマゾンレビュアーのコトバを借りてみると・・・
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人の心をうつための文章表現の技術、及びネタが本書にはちりばめられている。小論文というと大学受験や就職試験を思い浮かべる人が多いかもしれない。本書で扱っているのは主に大学受験の問題である。しかし侮ってはいけない。確かに、大学受験の小論文は文科系のネタが多い。アイデンティティや相対主義といった哲学的なネタが多いわけだ。これらは得てして実務的ではないと思われてしまう。しかし、こうしたステレオタイプに陥ってしまってはいけない。卑近な例で申し訳ないが、私自身の専門はマネジメント、とりわけe-マーケティングやストラテジーといった、本書の内容とは一見無関係に思えるようなものである。しかし、私は本書に多大な恩恵を受けている。(中略)確かに、義務的な会社文のようなものは簡潔明瞭が大原則だが、例えばドラッカーやトム・ピーターズといったマネジメントの大家の文章は簡潔明瞭なだけだろうか。どちらも独自の文章的思考法により、味わい深い文章を書くことができたからこそ今日の彼らがいるのだと思う。本書は文章トレーニング教本としては極上のものだ。学生なら必ず、社会人の人でもぜひ手にとって読んでほしい本である。
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そのとおりだと思います。ハイ。
てかこの頃は「ちくま新書」が好きでした。ハイ。
この2冊を読むと、「なぜ教養を身につける必要があるのか?」ってところが理解できてくる。マックス・ウェーバー
最初に教養よりもコミュニケーションとしても国語力と書いたけど、これは優劣ではなく、時間的順位の話で。意味を理解して初めて教養を学ぶことができると思うし、そうなった教養はコミュニケーションに寄与してくる、そういう考え方です。
ちなみにまだちゃんと読み返せてないんだけど「小論文を学ぶ―知の構築のために
と、この2冊+1冊を改めて読み返してみたのですが、ちょっと反省しましたね。思考が最近浅くなってた。
ちゃんと哲学とか、学び直そうと思います。構造主義とか、主観と客観とか。あとは文化人類学とかも改めて学びたい。社会学につながるところがあるし、広告人としてここら辺は理解しておきたいしね。ヤング
あともう少しライトなものから、という方には、最近読んだ「読むだけですっきりわかる国語読解力
記号論と主観と客観、特殊と普遍などの2項対立の導入には適しているかな、と。
まぁ、なんにせよ、こんなブログを書いている人間の主張です。以上。
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