毎年(だよね?)弊社ではインターンシップを行なっており、今年度(夏)のインターンも今週から始まっています。
参加者●●名(内緒にしなくてもいいかw)、厳しい選考を勝ち抜いた学生達なので、ホント優秀。多少、というか結構生意気そうだけど、優秀。いやぁ、ホント生意気そうだけど★ あ、ちなみに僕の中で、生意気であることはいい意味と悪い意味があるので、是非いい意味の生意気なやつになって頂きたく。
ちなみに僕はスーパークソ生意気な学生でした。そして今でも生意気といわれますw
さてさて、僕はこのインターンの中で、①実際に提案できるようなオリエンを振り、②学生にプレゼンをしてもらい、③それに対してFBを行ないつつ、④(ほぼ)同じ条件下で僕も提案を考えて「プロとして、僕はこういう企画を提案する」という、結構ガチな役割をやらせていただきました(ホントこの機会をくれた人事の麗しき2名の女性社員には感謝の気持ちと恨みの気持ちでいっぱいです★)。
同じオリエン内容、同じ企画時間での学生とのガチ勝負です。いやぁ、緊張したよね。普通の提案より緊張したかも。
僕の提案を聞いて、「意外とたいしたことねぇな」と思われては怒り狂うしかないので、他の提案でパッツンパツンの中、真剣に対応させてもらいました。いやぁ、いいキンチョーでしたよ、ホント。実際、満足していただいたかどうかはわかりませんが・・・
ま た、時間もあまり無かったので、最後結構駆け足になってしまって、伝え切れていない部分があったので、ちょっとこのブログ(久々の更新・・・)で補足させ てもらおうと思います。なんか質問とかあったら、このブログ宛てにください。皆で共有しながら、この場で話し合いましょう。
まず、僕の提案内容を電通CDC・岸勇希氏の「コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)
各フェーズの具体的な作業等々は、今日の実感知と書籍などで補足してもらいたいと思うんですけど、こういう思考プロセスや思考モデルは画一的でないし、絶対的でもなんでもない、ということはぜひとも認識して頂きたい、と。
フレームワークや理論、モデルってものは、僕は破るためにある、 と結構思う節があって。逆に言うと、モデルがあるから、あるいはルールがあるから、それを破ることができる、と思っているわけです。破る対象がないと、そ りゃ破れない。でも往々にしてブレイクスルーってのは、ルールを破った瞬間に来るものなので、そういう意味でこういうフレームワークとかはすごく大事だと 思ってます。自由発想ってんじゃなくて(そういうのができる人もいると思うけど)、わざとルールやモデルで縛ってあげて、それを破りながら思考を進める。 これ、結構いいんです。
どういうことが言いたいか、というと、上のプロセスが全て、と言うことではなく、一旦こういうプロセス・モデルみ たいなものを、他人の者でもいいからまずは自分の中に吸収してもらう。そして次のステップで破ってみる、その次に自分の型を作る。そういうの意識してもら うと、すごくいいかな、と思ってます。
さらに、本日時間が無くて話せなかったんですが、上の図で言うと5番とか6番とか、プランナーとし て最も醍醐味、というか勝負どころの部分の思考法について。もちろん、1-4番の分析フェーズでもアイデアは必要だし、そこで差別化を図ることもとても重 要なんだけど、やはり花形の部分は5-6番。目立ちたがり屋の人は特にw
ここで、超有名なコトバを引用します。このブログを定期的に読んでいただいている方には、耳タコもいいところなコトバだと思いますが、耳がアホになるくらいまで脳に、身体に沁みこませた方がいいコトバ。
J・ウォルター・トムプソン社の常任最高顧問を務め、自身も優れたコピーライターとして名を馳せた、故ジェームズ・W・ヤング氏のコトバ、です。
僕が初めてこのコトバに触れたのは、確か大学1年の頃だったんですけど、その時はそれほど重要なコトバに感じなかったんですね、恥ずかしながら。でもまだまだ若造だけど、それなり以上に仕事にコミットしてきて、このコトバの深さをヒシヒシと感じている今日この頃です。
詳しく知りたい方は「アイデアのつくり方
で、このコトバは2つの要素で構成されています。すなわち、
この2つの要素で構成されているのが「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」というコトバなわけです。ちなみにこの考え方は博報堂・加藤氏の名著「考具 ―考えるための道具、持っていますか?
ちなみにちなみに僕はこのコトバに100%アグリーしているので、「0⇒1を生み出す」とか言っているヒトは疑ってかかります、僕は。ちなみに、ですけど。
話がそれました。戻します。
この二つの構成要素をよーく見てみると、実はアイデアってやつは「代入」行為とその掛け合わせ、パターン化による量産化ってことがわかります。つまり、
軽く説明をすると、変数=既存の要素、代入式=組み合わせの技術、です。う~ん、アイデアってシステマティック★
もちろん、こうしたシステム的な解釈に異論を唱える方もたくさんいると思いますが、今までいろんなエージェンシーの優秀なCDやコピーライターの方々と仕事をしていても、言語化・形式地化されていないだけで、意外と「自分なりの代入式」と「変数」を持っているヒトが多いな、と気づくことが多いです。
より具体的に話します。
「変数=既存の要素」に含まれるのは下記のようなものです。
一応、切りのいい数字まで適当に挙げただけなので、他にも変数としての要素はたくさんあると思いますが、こういう要素の質と量をどれだけ高められるか?がまずは大切になります。
さらにコレらの要素を組み合わせるためのフレームワークってやつがあります。これは(本質的にはちょっと違うところがあるんだけど、わかりやすくいうと)所謂「発想法」の類のものが当てはまります。あとライフハック的なものでも使えるものがあるし、マーケ系だとAISASとかそういうフレームワークもコレに該当します、僕的には。
僕が普段よく使うフレームワークは下記。
こういう手法については、先ほど紹介した「考具 ―考えるための道具、持っていますか?
あとはこの公式をとにかく使い倒す。使い倒して、脳内にアイデアの経路を構築していく。そういう意味で、お勉強というよりはトレーニング、鍛錬に近いと思います。
僕もまだまだですが、これを意識し始めてからは、結構安定的に良いアイデアが出せるようになってきています。まだまだですが・・・(と、一応謙遜してみるw)
いきなり明日からアイデアマンになれる、という類のものではないですが、ご参考まで。
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