「月刊 広告会議」を見たり、「月刊アドマン」とかをまとめてて思うけど、本当に次から次へといろんなプロモーションが生まれては消えたり残ったりしている。要は量的な問題で、どうしても「パクリ」と思われてしまうようなときがある。つまり「アイデアが被ってしまう」時である(あるいは本当にパクってるかもしれないけど)。
たとえばこちら、コカコーラ「リアルゴールド」のキャンペーン「へたる?リアる?」ってキャンペーン。
このキャンペーンの、「へたる?」という選択肢がクリックしようとすると逃げていく、というアイデアはNIKEの「NEVER SAY NEVERや!」のアイデアと酷似、という以下ほぼ同じである。こちらは「清原はもう限界だと思うか」という質問をユーザーに投げかけ、Yes or Noを選択させるのだが、Noの選択肢が逃げていく、というものだった。う~ん、クリソツ。
結構知っている人が見ると、「パクリ」と思われるレベルで似ています。本当に「パクリ」かどうかは僕にはわかりませんがね。
で、言いたいのは意図的・意図的じゃない関わらず「アイデアの酷似」という現象はぜんぜんありえると思っていて。僕らはアイデア商売である部分もあるので、意図的にパクって非難の対象になるのはいいとしょうがないと思うんですけど、単純に自分達がひねり出したアイデアが結果的に似てしまい、パクリと「世の中に」判断されてしまうと結構かわいそうな事態に陥る。世の中はそんなに優しくない。
これを回避するためには、やはりいろいろなプロモーションを見て、自分の中に蓄積していくことがまず第一歩。そしてもしアイデアが酷似してしまったときの対応みたいなものを考えておく必要がある。
またパクるんであれば、元ネタに敬意を評しつつ、徹底的に堂々やるべきだと思う。これでやるとパクりではなく、パロディになる。そっちの方がオシャレだし、実際それでうまく言っているケースはある。
日本で言うとUNIQLOCKを元ネタとするCUBACLOCKやEGACLOCK、海外でいうとCadburyのゴリラ動画をパロったWonderBraの下着動画など。
-元ネタ:Cadbury-
-パロディ:WonderBra-
-パロディ:WonderBra-
こういうケースとして秀逸だったのは、この記事でも紹介したサッポロのという『小料理屋「善」』。単純にパロってるんじゃなくて、コラボまで昇華させている。
このサイトのアイデアは、巷で噂の(だった?)「エア焼肉」と酷似、つーか同じ。しかしと姉妹店契約(?)を結ぶことにより、この「カブリ」をうまく回避している。回避どころか、ポジティブな方向にワークしていると思う。
様々なアイデアが求められている現在だからこそ、こういうとこを気をつけつつ、流儀を持ってうまく、かつオシャレに対応してポジティブな方向に持って生きたいもんです。と、思いました。
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