「ブログ・インフルエンサー読者の約8割がブログを参考に商品購入」って調査をどう見るか。 | アドマン3.0=人事になりました。

アドマン3.0=人事になりました。

サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

Generated Image

先日CyberBuzz からこういうリサーチのリリースがあった。このデータは肌感まっとうなんだけど、使い方を間違えると痛い目にあう。

=============================================================================
サイバー・バズ、CyberBuzz会員の読者を対象に一般ブログ読者との比較調査を実施 「ブログ・インフルエンサー読者の約8割がブログを参考に商品購入」
http://www.cyberagent.co.jp/news/press/2008/1112_1.html
=============================================================================

簡単に結論部分を抜粋すると、

=============================================================================
一般のブログ読者に比べてブログ・インフルエンサーの読者(※1)の方がブログを有効な情報収集源として捉え、複数ブログを定期的に閲覧している割合が高く、実際にブログのクチコミ情報を参考に商品を購入した経験を持つ割合も高いことが判明いたしました。
現在、ブログをはじめとするCGMを使った広告手法が注目される中、ブログ・インフルエンサーを介した読者層へのアプローチが、販促活動において効果的であることが裏付けされたと言えます。

(※1)ブログ・インフルエンサーとは、一般ブロガーに比べアクセス数が多く読者とのコミュニケーションも活発で影響力の強いブロガーを差します。
=============================================================================

上記がこの調査の言いたいことである。さてこれをどう考えようか。単純にブログインフルエンサーへの投資を増やそうってことになるだろうか。

確かにこの調査はいいところがあって、一般ブログの読者とブログインフルエンサーの読者とを分けて、その間の差異を求めた点。単純にブログがいいよ!って言ってるんじゃなく(こういう調査はクソほどあるし)、そこをある程度意味づけている点で高評価。

確かに僕も、たとえば書籍なんかではCyberBuzz の言うブログインフルエンサーの意見を見て購入することが多々ある。たとえばイケダの兄貴 が絶賛している本とか、smashmedia さんとか。これらは言ってみればご意見番だ。ご意見番の意見は、そりゃ聞くさ。

そういえば先日もイケダの兄貴 のブログを読んで、コチラの本を購入した。

読んだ感想は満足(面白い本だから、読んでみて)。でも満足って期待値実感以上じゃないと生まれないものだから、自分がどれくらいその人(=ブロガー)を信用しているか、っていう至極アナログなところに結論落ちてくるのよ。信用の問題

たから僕はペイパーポスト型のプログラムに参加しているブログの意見は参考にしない。つまり企業から報酬を得てブログ記事を書いているブログの記事は信用していない。これも信用の問題。マーケティングの大家アル・ライズ風に言うとクレディビリティの問題(この本も名著。読んでないとやばいと思う)。

僕も自戒の念をこめて言うけど、こういうペイパーポスト型のプログラムを提案して実施したことは多々あって、そのとき感じたのは、それらのブロガーが演出のプロであるとう言うこと。彼・彼女らの記事は恐ろしく整っており、記事慣れしている。簡単に言うと不自然なわけ、一般人として。

今ではブロガーもきちんとそうした案件記事に対しては広告表示しているものが多い。そこはそこで紳士的なんだけど(これがないのは最低)、それ見た瞬間は僕は信用しなくなる。なぜなら彼&彼女らは演出家であるから。演出しているから(場合によってはウソをつくから)、期待値がやたら高く、実感として低い場合が多い。すなわち期待実感不満足、となる。そして信用は低下する。もはや信用されない広告と同じ機能である。

だって当たり前。企業がお金を払い、ブロガーは仕事して報酬を得ているんだから、雇用関係が生まれる。ヘーコラする。ゴマする。そりゃ不自然にもなる。

ホント、smashmedia の河野さんが自著で述べていることが的確で消費者が購入検討時にブログを参考にするのは「生」で「今」の声がそこにあるからです。それが読まれ、影響を与えられるのです。お金につられて書いた提灯記事が人を動かせるわけがないのですだと思う。
企業はブロガーとのリレーションを気づいていくのは大切。ブロガーというか、エバンジェリスト、ファンとのコミュニケーション&リレーションは築いて保っていくべき。でもそれをお金で買おうとしちゃだめ。このデータは肌感まっとうなんだけど、使い方を間違えると痛い目にあう。そう冒頭で書いたのはこういう意味です。

この前オリエンで伺った某メーカーの宣伝担当者の女性の言葉は的を得ていた。ブログに書かせるんじゃなく、結果的に書いてもらえるようなことをしていかないとすごい、本質。

バズ・エージェンシーはたくさん出てきているけど、インフルエンサー市場はぶっちゃけ1年以上前から飽和状態。この臨界点を超えてくれるよう、CyberBuzz には期待。




アドマン