なんかこの記事、かなり共感しました。
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■「セックス・アンド・ザ・シティ」に迎合する男を冷ややかに見る女たち
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20081007/172986/
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冒頭「SATC」に結構ハマっている僕には「セックス・アンド・ザ・シティに本気ではまっていると言っている男はキモイ」痛烈な意見の紹介が・・・(だって見始めたら面白かったんだからしょうがない)。
とはいえ、共感したのは別のところで、下記の記述↓
【引用】======================================================================
いわゆるロジャーズの普及モデルで分類すると、これらのニーズを持つ層はアーリーマジョリティに属していると考えられます。
さらに細分化するとアーリーマジョリティに属しているのだけれどアーリーアダプターになりたい層とレイトマジョリティになりたくない層に分けられるのではないでしょうか?
前者は話題の新製品を並んでなんとか手に入れようとする層で、後者は話題の本や高視聴率のドラマなどヒットしているという事実をもとにトレンドに遅れないために消費を行う層です。
「セックス・アンド・ザ・シティに本気ではまっていると言っている男はキモイ」という発言はアーリーマジョリティに属しているのだけれどアーリーアダプターになりたい男性の必死さが痛々しく見えるからなのかもしれません。
【参考:ロジャーズの採用者分布曲線(出所:「イノベーション普及学」)】
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人は皆、時と場合と対象により、自分の内の中にイノベーターの人格を宿す時もあればラガードの時もある。マーケティングなカテゴライズとして「俺は今イノベーターだ」とか「私は今レイトマジョリティ」とか、自分をラベリングしているわけではない。
もっと曖昧に、もっと主観的に自分の立ち居地を見つめ(時に気づかず)、生活している。そしてまた、自分が今属している層から抜けようとする、という感情変化は個人経験的に理解できる所がある。
こういう(マーケティング的に言うと)「アーリーアダプターになりたい」とか「レイトマジョリティになりたくない」とかっていう感情をもっと察して、もっとデザインしていくべきなんだと思う。単純にざっくり切るんではなく。
この普及曲線は図に向かって左の層に浸透すれば、右の層に自動的に浸透していく、というコンセプトではない。ただの結果(事実)をモデル化したものだ(と考えて見る)。
そうすると、向かって左側の層(たとえば「アーリーアダプター」)にどういう風に浸透すれば、右側の層(たとえば「アーリーマジョリティ」)がその一員となりたいと思うか、そういう気持ちのデザインが非常に重要。
あと各層ごとがお互いに与える影響がその人のモチベーションになる(たとえばセックス・アンド・ザ・シティが好きな男はキモイと言われる)こともあるだろうと思う。
そういうことしっかりしないとキャズムは超えられない、と。ここら辺は想像力ですな。
アドマン