そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本> | アドマン3.0=人事になりました。

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以前ちょこっとだけ紹介 して、レビューしてなかったので改めて。

個人的には明日の広告」「Webデザインの「プロだから考えること」に続き、2008年に発売されたマストバイ本です。広告とかマーケティング関連業務に携わっている人間ならば誰しも読むべき本。

もちろん、弊社新入社員とかは必読ね。
そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本>/河野 武
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コチラの本、書いているのはマーケティングブログ系の頂点のひとつ、smashmediaの河野さんが書かれています。※いまさらですが、「smashmedia 」は読まなければダメなブログです。

結構辛口というか、尖がっているブログで僕が大好きなブログのひとつです。※やけに正論チックなことしか書かないブログとか、ネット礼賛系ブログは大嫌い。

そんな河野さんの本なので「そんなんじゃクチコミしないよ。 」というやっぱり若干アウトローチックなタイトルなんだけど、書いてあることは本当にアイアグリーで、僕が代理店マンであるという立場的関係上、この本に書いてあることに対して、きちっと反論(時には反抗)しなければならない内容にあふれているんですが・・・すばらしい。

タイトルに「クチコミ」とあるけど、違いますねコレは。マーケティング全般について書かれた良書であり、ネット、マス、リアル、バーチャル関係なく、そこらへんの畑でしごとしている人間は立場に関わらずかみ締めるべき本です。

僕が同意して、かつきちんと広告代理店としてコメントしていかなければならないと思う記述を最初のほうから若干抜粋。

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■クチコミは意図的に起こせない、あくまでも結果論的に過ぎないというものです。もし意図的に起こすとするならば、テレビの力を使うしかありません。(p.18)

■僕たちがまず認めるべきは、「ネットで少々話題になったところで、世間の大多数の人は知らない」ということです。ブログが炎上してもウォークマンは売れているし、広告賞を受賞したナイキのネットキャンペーンでさえ、ほとんどの人が知りません。・・・(中略)・・・この「ブームを起こすチカラ」において、インターネットはテレビや新聞など従来のマスメディアに遠く及びません。(p.21)

■まぁ「BUZZ」とか「WOM」とか「Web2.0」とか言っている人は信用しないほうが得策。(p.27)

■ブロガーを無視しても売れるものは売れます。(p.73)
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う~ん、気持ちいいw 立場的にネット周りをメインにマーケティングしてきている方がこういう考え方を持っていると、すごく安心する(というか、まだ捨てたもんじゃないと思う)。上から目線ですみません。

僕はよくクライアントから「ネットでバイラルやりたいんだけど」みたいな相談を受けますが、基本「やめましょう」とか「なんでやるんですか?」とか「そもそもネットでバイラルってなんですか?」とか繰り返し聞いちゃうあんまり良くない代理店営業マンなので、ものすごいアグリーなのであります。

本当にブログマーケティングを標榜するサービスを使って、出てくるレポートがPVとかだと「なんでやねん!」と胡散臭い関西弁で突っ込みを入れたくなる(というか何度か入れた)今日この頃な僕なわけです。

うちの会社も「バイラル」とか「CGM」とかそういうサービスをやってますし、そういうことを啓蒙している立場なんで(僕はそれにものすごい反抗しちゃうので社内アウトローの立場を確立しつつあるんだけど)この本の内容をかみ締めて、きっちりとコメントしなければならない。

で、たぶんそれはこの本の本質なんだけど、「マーケティングにおける、ネットの役割ってなんだっけ?」というところを見つめなおし、考え直していかなければ出来ないことだと思います。

僕自身は「クチコミ」っていう昔からある概念を、ネット側面から理解した「バイラル」とか「バズ」というコンセプトが歪曲しちゃって、いつの間にかファッドメイキング的な扱われ方をしている点にすごい憤りを覚えていて、もっとCRM的な、ファンを作るための施策(そう、広告ではなくて施策)として捉えなおすべきだと思うし、その点に関してネットという環境の優位性があると思っている。ので、ちょっと考えないとね、やることを。

でまぁ、普通に考えるとネットで攻めようがマスで攻めようが、リーチするユーザーは一人の人なわけで、その人がテレビも見るしmixiもやるわけで、そういう意味では本当にネット対マスという二項対立は排除すべきで(コレは代理店側が作っちゃった構図だと思うけど)、もっと全方位的に、かつスルーザライン&スルーザギャップで考えなければいけないわけで。

僕も一応、SEMやってLPOとかシステムが絡む奴もやって、バナー売って(一応いろんなロジックという名で飾られたメディアプランニングというものを行って)、時にはバイラルと名の付くもんを売っちゃったりして、最近は制作とかもやって、ある程度ネットという領域ではほぼすべての領域を経験した感が(勝手に)ありますけど、一段目線を高くしなきゃいけないですよね。

ネットだけ」とか、息苦しい。

ということで、ものすごくいい本です、そして考えなければいけない本です(褒めすぎかしら?)。
そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本>/河野 武
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今度はこの「アドマンブログ」も本の中で紹介してもらえるようにガンバろ~w

■関連書籍■
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書 45)/佐藤 尚之
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Webデザインの「プロだから考えること」/鎌田 貴史
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後この本もあわせて読むとおもしろいかも。
Webキャンペーンのしかけ方。 広告のプロたちがつくる“つぎのネット広告”/渡辺 英輝
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