この記事、マーケターとしてちょっと衝撃でした。
【INSIGHT NOW!「データの行間を読む力」】
http://www.insightnow.jp/article/523
非常に示唆に富む、含蓄ある記事です。
この記事では、
大手スーパーも恐れをなす山梨県の地場スーパー・オギノを題材に、
データを読む際のマインドについて触れている。
例えば、このスーパー・オギノでは、
「併売分析」という分析を行っているのだそうな。
「併売分析」とは、一度にどんな商品が同時に買われたかを分析するもの。
オギノの分析担当者は、「併売分析」の結果から、
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・ジャワカレー辛口(250G)
・バーモンドカレー甘口(125G)
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この二つが同時に買われているケースが多いことを発見。
このことから、
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消費者が、お好みで異なる辛さのカレールーを
2:1の割合で混ぜ合わせて使っているのだろう
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という仮説(推測)を立てました。
ええ、仮説大事。
そこで、カレールーが置いてある棚の陳列を変更(アクション)。
レギュラーサイズ(250G)のそばに、辛さの異なるハーフサイズ(125G)の商品を増やして
置いたところ、売り上げが「5倍」に伸びたそうです。
ちょっとできすぎた感があるものの、
データの裏にある生活者のインサイトを見抜き、
仮説を立てて、実行に移す。
これがデータを読み解く意味@マーケティング。
これが無いまま、データと睨めっこしたところで何も生まれないですからね。
コレは何もPOS周りだけじゃなくて、
ネット広告だろうが、マスだろうがいえること。
マーケティングは市場調査じゃない!という学者がたくさんいますが、
市場調査≒データ読み解きはマーケティングの一要素。
決してないがしろにしてはいけない分野。
如何にそのデータの向こうに見える生活者の行動をイメージできるか。
ここら辺が勝負になりそうです。