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フェスティバルホール


 デンマークを代表する指揮者トーマス・ダウスゴーを迎え、ニールセンを演奏する。プログラムは、「ヘリオス」序曲、クラリネット協奏曲(ソロはダニエル・オッテンザマー)、最後に交響曲第4番「不滅」。


 「デンマークの太陽はゆっくりと昇る」まさにこれが表現されたのが「ヘリオス」序曲であった。オーケストラの響きのバランスも取れていて、叙情的な美しさも表れていた。

 ダニエル・オッテンザマーがソロを務める協奏曲では壮絶を極めた演奏が展開されていった。しかし、オーケストラがオッテンザマーの技巧とダウスゴーが求める音楽の板挟み状態で、ややまとまりがなかったのは残念である。オッテンザマーは常に舞台上を動き続けていたのだが、それがどうも芝居じみたものに感じてしまい、なんとも、、ソロアンコールは、同協奏曲のカデンツァともう一度やるというあっさりしたもの。

 メインの「不滅」これがなんとも壮絶な演奏であった。音楽を叩きつけるような鋭さや、切れ味を持ち合わせたダウスゴーの「不滅」は、厳つく強靭で面白い。2組あるティンパニのうち、1組をステージ上手側前方に配置するのはどうやら楽譜に書いてあるからということだが、ダウスゴー自身も明確な理由は分かっていないとか。オーケストラ全体の響きのバランスに少々無理があるようなきもするが、ダイナミクス的なとこではその効果はあっただろう。木管勢の掛け合いなども見事。