Concert memory

京都コンサートホール


 京都市交響楽団の創立70周年記念事業として、プロコフィエフの交響曲全曲演奏会が開始された。シリーズ第1回となる今回は、交響曲第1番「古典」、第2番、第3番が演奏された。コンサートマスターは豊島泰嗣。

 今回のシリーズでは協奏曲などを挟まず、交響曲を番号順に演奏する構成が採られており、プロコフィエフの作風の変化を連続的にたどることができる内容となっている。古典交響曲から第2番への急激な変化も、一つの演奏会で聴くことでより明確に示された。

 交響曲第2番は演奏機会の少ない作品として知られる。大編成による強烈な音響と機械的な推進力を特徴とし、「鉄と鋼の交響曲」とも呼ばれる。沖澤のどかと京都市交響楽団は、金管群と打楽器群を強く打ち出した鋭い響きによって、この作品の攻撃的な性格を明確に描き出した。

 特に終結部近くの大規模なクライマックスでは、打楽器群を強調した演奏によって強い緊張感と威圧感を形成し、作品全体を支配する暴力的なエネルギーを際立たせていた。

 後半の交響曲第3番では緊迫感の強い音楽が展開された。沖澤と京響は、作品の持つ不穏さや劇的な構成感を整理された響きの中で描写し、密度の高い演奏を聴かせた。

 一方、交響曲第1番「古典」は比較的端正な演奏としてまとめられていた。第2楽章ラルゲットでは、沖澤の抒情的な音楽作りが際立ち、柔らかく温かい響きが印象を残した。

 終演後には客席から多くの拍手と歓声が送られ、舞台上でも楽団員たちが沖澤に拍手を送る様子が見られた。