2014年11月の読書メーター読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1251ページ
ナイス数:4ナイス
トップスケーターの流儀 中野友加里が聞く9人のリアルストーリー読了日:11月30日 著者:
中野友加里
星の王子さま (新潮文庫)の
感想なんて傲慢な物語。心底不愉快な気持ちになった。"大切なものは目に見えない"が素敵な言葉として独り歩きしているだけの本だ。なぜ王子様にとってビジネスマンがだめで点灯夫はよいのか?彼らが自分の仕事に忠実な点では何も変わらないというのに。「計算」に興味がなくて「街灯を点ける」に個人的な感慨を感じているだけの仕分けであり、これこそ彼が「忌み嫌う」"偏見と先入観にしばられた""何も分かってない""大人"そのものなのではないだろうか?一輪のバラを特別扱いするためにその他のバラ達を傷つける言葉をかけたことが許せない。
読了日:11月29日 著者:
サン=テグジュペリ
ふつうに学校にいくふつうの日 (世界の絵本コレクション)の
感想ちょっとあざとい内容の絵本。
作中で言うならばこの作者も自分も「先生がよろこぶと思ったお話をかく子」のタイプ。ふつうの日のおわりにふつうの男の子が先生に話しかけるシーンにとくに如実に出ている。
ふつうに学校にいくふつうの日…という、冒頭の書き出しの日本語訳が何よりもキャッチーで成功していると思う。
自殺されちゃった僕の
感想この本の主役は巻末の春日武彦による解説文だと思う。この数ページの前には200ページに渡る「本文」も壮大な前フリだ。そこでは死は最強のカードで多くの人をうろたえさせるが故に魅力的であるが所詮生理現象の一環であって汗や口臭や垢や便の仲間だと、ことごとく死に対する妙な幻想を一刀両断する。筆者が崇める死人たちにも一切の理解も同情も示さず、筆者のこの慟哭の一冊すら作品として「ぬるい」と言い放つ。過激だが、この本を出版しどう読まれるかというリスクを考え、これは病的な洗脳なのだと職業的理性から喚起したのだろう。
そせじ(1)の
感想鬼畜系漫画家の作者が双子の娘の父になり、幼児ならではの支離滅裂さ、エイリアンぷりに大いに翻弄されてる様が描かれた作品。またそのままならなさを心から楽しんでいるのが伝わる。エイリアンな大人は病的だけどエイリアンな子供は健康的…作者もおそらく違和感なく書けて、印象ががらりと変わる感じ。ちなみにはじめは全セリフが手書き文字、次に写植文字と試行錯誤していたようだが、最終的に双子のセリフだけが手書き文字のかたちに落ち着く。これがすごく良いバランスだと思う。
読了日:11月20日 著者:
山野一ねこぢるの本に出会ったのが自分が14歳、ねこぢるの死は15歳の時。作品に潜む大きな闇は受け止めきれず、持て余すものだった。 気づけば自分もねこぢるが自分の意思で死んだ年齢になり、いちばん素顔が出ているこの本を読んでみた。インドでの過ごし方、出会った物や人への接し方、感じ方などに接して、この世界にどのような重みをもって存在していた人なのかを少しは感じることができたと思う。
ふゆののはらで―かれくさつみ (かがくのとも特製版)の
感想エノコログサ、ヒメジョオンなど、冬になって枯れた草花を「はやくいってつんでこようよ なつのひのわすれものを」とクローズアップする。 かれくさの美しさは「しもがおりたらこわれてしまう」「きたかぜがふいたらとばされてしまう」繊細さ。
集めたかれくさを花束にしよう、という言葉で絵本は終わる。なんといういじらしい細やかな感性だろう。
読了日:11月13日 著者:
あきやまじゅんこ
死神さんとアヒルさんの
感想"死神だということを考えなければ、死神さんはむしろとても感じのよい人でした"という一文にしびれた。そうかもしれないと直感的に何かわかる。優しくて暖かい世界から、急に大きな暗い穴にすとんと落ちて終わり、それが死。この本の流れもまさにそういう感じ。
読了日:11月8日 著者:
ヴォルフエァルブルッフ読書メーター