■日足チャート(環境認識)

週末金曜日の午前、ドル円は161.35円付近へと急降下する極めて衝撃的な展開となっています。

歴史的な高値圏での推移が続いていた中、大局的な上昇トレンドの押し目を一気に割り込むような突発的な大陰線が出現しており、市場には激震が走っています。

 

■1時間足チャート(直近の動き)

1時間足チャートを振り返ると、昨日まで解説していた「エリオット波動の第3波完了」という波動認識自体は間違っていませんでした。分析通りの綺麗な波形から、本来であればレンジ保ち合い、あるいは第5波への移行がセオリーとなる場面でした。

しかし、そこから「まさかの垂直下落」を記録し、ボリンジャーバンドの−2σをも突き破る異常事態となっています。

ここで下部のMACDを確認すると、それまでプラス圏で安定していたヒストグラムが一転してマイナス圏へと急落し、デッドクロスを深く形成しています。テクニカル的なセオリーやサポートラインを完全に無視し、一瞬にして売り優勢の地合いへとひっくり返された形です。

 

■ファンダメンタルズ要因による予測不能な崩壊

今回の急落の背景にあるのは、テクニカル的な節目での反転ではなく、完全に突発的なファンダメンタルズ要因です。いわゆる「骨太ショック」です。

 下落の原因: 政府・与党が「骨太の方針」において、日銀に今後の金融政策を全面的に委ねる姿勢(事実上の利上げ容認)へと調整に入った、との報道が市場を駆け巡りました。

 急落のきっかけ: さらに片山財務相による「金融政策の具体的な手法は、日銀法第3条等に基づき、日銀に委ねられるべき」といった趣旨の発言が伝わったことで、一気に円買いのエネルギーに火がつく結果となりました。

チャートの形状や過去の統計からどれだけロジックを組み立てても、こうした政治的・政策的なサプライズ報道を事前に察知することは「予測不能」であり、トレーダーにとっては不可抗力と言うほかありません。

 

■1分足チャート(短期足の挙動)と今後の戦略

超短期の1分足チャートに目を落とすと、午前9:45頃までは162.35円付近で非常に平穏な値動きを見せていましたが、報道をきっかけに一瞬にしてトレンドが崩壊。ボリンジャーバンドのエクスパンション(拡散)を伴いながら、下方向へ一直線に売り叩かれる展開となりました。

現在は161.30円台でわずかに下げ止まる動きを見せていますが、ノイズがあまりにも大きく、完全に相場がパニック状態に陥っています。

 メインシナリオ: 突発的なニュースによる売り一巡後、161.20円〜161.30円付近を一旦の底として買い戻しが入り、161.60円付近まで自律反発する動き。

 サブシナリオ: 欧州勢の参入や追加の報道によって円買いの勢いが加速し、161.00円の大台を割り込んでさらなる一段安へ向かう展開。

本日に関しては、自分のテクニカル分析を疑う必要は一切ありません。このような予測不能なファンダメンタルズの暴風雨が吹き荒れている時間帯は、無理にリバウンドを狙うことなく、嵐が過ぎ去るのを静観するのが資産を守るための最善の戦略と言えます。

 

▼筆者の本音の一言▼

高値圏におる限り、為替介入やこういうのはあるやろなとは頭の隅にあってんけどな〜。

ここは静観が吉。

 

※本記事は個人の学習記録であり、投資の助言や勧誘を目的としたものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。