ディスコにあって、クラブにないもの・・・
ある人が言った・・・
「ディスコにあって、クラブにないもの、何かわかりますか?」
正直分からなかったので、素直に聞いてみた。 何?
「答えは・・・鏡(ミラー)です!」
あーーー、そうかも!なるほど!
ディスコといえば壁が全面ミラー張りというのも珍しくなかった。自分の踊りをチェックしたり、その日知り合った仲間とミラー前に並んで踊りを教えたり教わったり。
同じ曲でもハコ(お店)によって踊りが違うから、「この曲、あそこのハコではサビでこう踊るけど、このハコはこっちの踊り!」っていろいろ覚えて、みんなで両手を振り上げてフロア全体が同じ踊りをするってのが気持ちよかった。
でもクラブって、人は人、私は私って感じで、決まった踊りもフリも何もないんだよね。踊ると言うより、みんなそれぞれ好き勝手に体を揺らしてるだけ。腕も肩より上に挙がることは殆どない。だから最近の若者の肩が下がってるのかなぁ・・・?
ディスコにあって、クラブにないもの・・・・アイデンティティ。
ディスコでは、客がハコの常連になるのはステイタスだった。お店のカッコイイ黒服ボーイに名前を覚えてもらうのが嬉しかった。もちろんボーイの名前もみんな知ってた。ボーイだってスタッフだって常連さんの名前はもちろん、職業から役職から吸ってるタバコの銘柄まで全部覚えてるから、タバコを咥えれば即座にライターが出るし、切らせば何も言わずともカウンターから欲しいタバコが出てくる。そんな世界。
言ってみれば、ボーイが今のホストみたいな立場。ボーイが客を持ってて、それを目当てに客も集まってた。
クラブは・・・スタッフに構ってもらうのを客が嫌うみたいだね。自分達で勝手に踊って勝手に騒いで、個人情報は一切明かさない。ドリンク頼むにも相手の目を見る事が少ないみたい。スタッフの事はドリンク自販機か居酒屋のアルバイト店員、あるいはトイレの掃除夫みたいに思ってるみたい。 時代が変わったねぇ・・・・。
ディスコにあってクラブにないもの・・・グラス(ガラス)
前にも描いたけど、最近のクラブは「落としても割れない使い捨てコップ」を使うみたい。だからドリンクもたくさん床やテーブルにこぼすし、モルタルの壁を蹴って穴を空けてみたり、酔っぱらって椅子を投げてみたり。「壊れものを扱う緊張感」ってのが全く感じられない。 いいのか?これで・・・
ディスコにあって、クラブにないもの・・・愛。
ディスコの客は、自分の踊りがいかに他の客を喜ばせるかが大事だった。スタッフもボーイも、お客様を喜ばせるためにいろんな努力をしてた。
常連が大事なお客様を連れてきた場合、お店側のサービスが悪いと常連がボーイやオーナーを叱ったり問題を指摘したり。言ってみれば客やお店に対する「人間愛」が溢れていた気がする。客の要求も本当に高かった。
クラブは・・・自分は自分、他人は他人。音が気に入れば体を揺らすし、気に入らなければ座るか、他のハコに移るか・・・・。とにかく「自分が楽しいかどうか」しか頭にないらしい・・・・。
ディスコにあって、クラブにないもの・・・・汗
DJが大きなトランクケースにLP盤を数百枚持ち込んで、その場の雰囲気を見ながら次々に選曲して盤を取り替える姿はカッコよかった。それに呼応するように客も雄たけびを上げて、汗だくになって踊ってた。どんなに汗かいてもどんなに疲れても、チークタイムになるまでは絶対に踊りを辞めないという暗黙の了解もあり・・・まるでビリーのブートキャンプを全員でやってる感じwww
でもクラブって、汗かかないよねぇ・・・・。みんな好き勝手にダラダラ体を揺らすだけで、疲れたら辞めればいいし。
おまけに、DJの持ち物も本当に軽くなってしまって、持ち込むのに汗をかかないで済むみたい。なぜなら・・・数百曲、数千曲の音源を全部iPodやPC(Mac)に取り込んで、それひとつでクールに現場に乗り込むのが今のスタイルらしい。そりゃ汗かかないわな。
おまけに、DJがクールに指一本動かすだけで、ド派手なサウンドやリズムが次々とドカドカと流れて、そんなクールなDJを見ながら客が熱くなるはずもなく・・・有り得ないほどのド派手な大音量の中、クールなDJとやる気なさげな客の踊りがずっと続く・・・。
熱くなるといえば、大音量の中でひたすら続くテキーラの一気飲み。これで回りの客が歓喜して盛り上がる・・・・。踊りとは関係ないよ、それ・・・・。 場末の居酒屋でやってくれ・・・・
これが今のクラブの現状らしい・・・・。どーにかして・・・・