怯えるウチの猫
震災以来、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の人が増えているそうですね。
「地震が来た!」「余震も来た!」
「震度は?茨城だったら東京に近いじゃん!」
「火事が起きたらどうすんだよ!」
「次に地震がきたら、死んじゃうかも・・・」
そういえば震災以来、ウチのネコの様子がおかしい。
生まれて数ヶ月、野良生活しているところを捕獲。ウチにきて2年経ってもそんなに懐いているネコではないが、とにかく何かに怯えてる。
嫁の証言によると、地震当日、ガタガタと揺れる自宅の中でパニックになり、心配する嫁の手を振り切り、食器棚に飛び乗り、壁の後に隠れ、また飛び降りて部屋を走り回り、最後はベットの下に隠れて、そのまま半日出てこなかったとか・・・。
それから数日間も、ちょっと余震があるとすぐに飛び上がって逃げる。食事する以外は狭い自分の小屋の奥に隠れてじっとしてる。たまに覗き込むと、真ん丸いかわいい目を見開いてこっちを見るのに、最近はなんか目も小さいし顔も歪んでる。ものすごく大きなストレスを抱えた人間みたいに四角い目をした顔。
かと思うと、時々取り付かれたかのように、餌をガツガツと食べだすこともある。いつもは舐める程度しか食事しない超小食猫だったのに・・・。
生まれて始めてこんな大きな揺れを感じたはずなのに、彼女(ネコ)は何に怯えているのか?
「地震だ!大きいぞ!」「余震がくるかもしれない」
「津波が来るのか?家は大丈夫か?」
「震源地からすると、プレートがずれたのでは?更に大きなのがくるかも」
「餌は?水は?まさか買占めとかないだろうな?」「震源地はどこだ?東京に近いのか?マグニチュードは?」
「私・・・死ぬかも・・・・、というか、今のうちに餌食べとかないと、こんどいつ餌が手に入るか・・・」
なんて事を心配しているんだろうか?まさかね。餌は毎日コンスタントに与えているし・・・、水だって嫁が苦労して手に入れたペットボトルを少しづつ与えてるし。
(嫁曰く、ミネラルウォーターは猫に良くないって言うけど、当時騒がれた放射能汚染の水道よりはマシだろうって。赤ちゃんよりずっと体重小さいのに水は大量に飲むから余計心配だって・・・)
よく、地震の直前に犬が暴れるって言うけど、彼らは何に怯えているのか?
多少の地震があったって、毎日毎晩飼い主からちゃんと餌をもらえている飼い犬(飼い猫)が、いったい地震の何に怯えないといけないのか?地球は丸い事とか、プレートとか火山とかの存在も知らないのに。自分の寿命とか、死ぬ意味とかも知らないはずなのに・・・。ましてや放射能の怖さどころか、その存在すら知らないはずなのに。
やっぱり、DNAに何か刻まれてるのかなぁ・・・・?
猫が虎だった頃・・・・、犬が狼だった頃・・・、大型恐竜の襲来で地響きがしたり、木々が大きく揺れて住処を追い出されたり。
あるいは火山が爆発して何日も何ヶ月も餌や水を摂取できない日々が続いたとか・・・。
生まれて始めての地震の揺れで、その当時のDNAの記憶が呼び戻されてるんだろうか?