とうとう日銀介入か?
2-3日前、私の嫌いな(というか、案外好きかもw)スポーツ紙の一面トップに、
「日銀、3兆円規模市場介入…」
みたいなタイトルがデカデカと踊ってました。お、とうとう日銀が動くか?と思いきや、よく見るとその後に小さな文字で
「…しろ!」
って書いてある(爆)。思わず久々に一人でずっこけた…w 膝がガクーってw
つまり、「日銀いい加減にお札を3兆円ばかし刷れよ!」って言ってる。スポーツ紙が怒ってる!
何故かこれと連動するように2chも「総裁シネ」とか「クソ」とか「見守るだけならアホでも出来る」みたいな、総裁をけなす投稿が踊ってる。日銀が紙幣を大量に刷りさえすれば自分たちの給料が上がると思ってる。そんな訳ないやんwww
(追記・もう少し正確に言うと、仮に給料が上がっても生活水準は変らないよね?ってこと)
必殺仕事人で萬田久子が言ってたように、お金を刷るだけなら簡単なこと。日銀がそれをしないのはしないなりの理由があるはず。
日本の首相と同じくらい、日銀総裁の言葉は本当に重い。
結果として、今回日銀が30兆円規模の円高阻止の為替介入をする(らしい)って噂が立っただけで(この先下がるであろう)円が売られ、期待感から株は買われ株価が高騰する。結局世界中の人々が日本経済より自分の利益だけを考えて動いているらしい。
市場の紙幣が倍増すれば、円高はひとまず収まる。そのかわり紙幣価値が下がり物価上昇、つまりインフレ懸念がある。これをデフレ脱却できて歓迎という人もいるけど、そんなに簡単ではないからね。
インフレってのは、紙幣が膨大に出回ることで紙幣価値が下がるということ。今まで1万円札1枚と交換で買えた商品が、商品の価値は変わらないのに、量産されて隣の人も1万円札持ってるから1万円という「紙幣」の希少価値が下がり、じゃあお隣さんに負けないように例えば1.5万円や2万円で交換って事になる。つまり実質物価が上がったことになる。
だったら、何十年もタンスに眠らせてた現金も紙幣価値を失うから、紙幣価値が下がる前に今のうちに土地や株や金(きん)に交換しておいた方が得かもってことで、また市場に紙幣が出回る可能性がある。
さてここで考えてみた。
一番怖いのは…誰が言ったか「絶対に原価割れしない」と言われた国債が暴落する可能性。
例えば株券と比較してみる。本来株券ってのは額面では幾らの価値があるのかわからない。お宝鑑定団のお皿と同じだから、5万円で買った皿が10年後に200万で売れるかも知れない。これから価値が上がるとみんなが思って買いあさる株をまだ安いうちに手にした人の勝ち。つまり株の価値は市場が決める事。
これに対し、国債って良くも悪くも額面がちゃんと書かれてる。1万円は1万円だし、5万円は5万円。これで買い物はできないけど、現金と違って持っているだけで数パーセントの利益を出すプチお得な「疑似紙幣」ってこと。基本的に原価割れはしないはず。
ところが、この「額面を持った疑似紙幣」だからこそ、インフレになると紙幣と同じく価値を失っていく訳ですよ。十年後の数パーセントの安定した利息なんて全く意味をなさないくらい、価値が暴落する可能性あり。
「5万株」って書かれた株券なら、現時点で100万で買えるかもしれないし、持ってれば5年後に300万で売れるかもしれない。
でも「5万円」って書かれた国債を、まさか今100万円で買うお人好しはいないでしょ?
国債と引き換えに今の現金を手にして無駄に使い切った国は既に安泰かもしれないし、逆にインフレになったほうが実質赤字額が減って国の借金が減るかもしれないが、国債を買ってる銀行や郵便局は資産価値が暴落します。つまり大手はまだしも中小規模の地方銀行がバタバタと潰れる可能性あり。
(追記:考えたら、国債では買い物できないから、満期を迎えた国債を現金と交換する人が殺到したりすると銀行が死にます。これが一番怖い。)
だいたい、赤字国債って言い方がおかしい。
毎年莫大な赤字を出している大企業が、その赤字補填の為に自社株を市場に大量放出。その謳い文句が
「我が社の株は絶対に下がりません(原価割れしません)!」…って、そんなん詐欺でしょ!w
赤字国債って、本当は「借金の抵当覚書」ってことだから、本来は利息をつけて返すべきお金。でもたぶん返す気はさらさらないんじゃないのかな?その為にも常に国債は「持つ価値のあるもの」「手放すべきではないもの」でなければならない。そうやって期待感を持たせて「日本株」を買わせ続けてるだけならやっぱり詐欺だw
市場介入はもちろん歓迎しますが、それによる弊害で、金利と国債と株価と円高の今の絶妙なバランスが大きく崩れ、片方が大恩恵を受けるかわりにもう片方が大損害を被って経済格差を生むようなら…また日本経済が大混乱になりますね。