福利厚生と事業投資の違い | funta(ふぁんた)のブログ

福利厚生と事業投資の違い

前回、モンスター区民の話に触れました。

一応、区で文化活動をしている私は、区の施設を利用すると共に、区に呼ばれて様々なイベントを手伝ったりしています。
 その功績もあり、3年ほど前、区が主催した「利用者懇談会」という会合に呼ばれました。区の文化施設を使っている一般市民と各施設のセンター長や区の代表がが一同に集まって、お互いの意見を交換するというモノです。

 そこに集まった区民は40人程。みなさんそれぞれ、区民センターなどで一般区民を集めて踊りや歌を教えたり、演劇をやったり、施設を毎月利用している方々です。

 その「一般区民」の意見を聴いて、私はひとり呆れてしまいました。

「インターネット予約になってから、センターの予約が取れない」
まぁ、これは解ります。以前は毎月1回、センターの窓口に代表が集まり、そこでくじ引きをしていたので、利用者全員が顔見知りでした。毎月1回ご挨拶をしたもんです。
 最近はインターネットで全国から予約ができるし、一同に集まる機会もなくなったので、どの時間帯にどんな団体がどんな活動をしているのか、皆目見当つきません。知らない団体名もたくさん見受けるようになりました。

 そんな中にあって、その団体の代表は、「部屋が足りない」「イスがぼろ過ぎる」「折りたたみのテーブルをもっと充実させてほしい」などの意見から、「ウチは○○がないとやっていけないから、それを購入しろ」だの、「もっと大きな△△を導入しろ」だの、だんだん要求が大きくなっていきます。
そんな彼らの言葉尻に共通することは…

「我々は税金を払っているんだから、税金で建てられた施設をいつでも100%利用できて、必要な機材が揃っているのはあたりまえ」という考え。当然の権利だと主張します。

その日に議題に上がった必要な機材ってのは具体的には覚えていませんが、例えると「ウチはゴスペルチームでマイクが20本必要だから、常に用意しておけ」とか、「ウチは写真教室やってて、暗室が必要だから、いつでも使える暗室を用意しろ」だの、そんなレベルの要求です。

 それを、「税金使ってるんだから、揃えるのがあたりまえ」みたいな、当然の権利みたいに言うんですよ。

なんか違うんじゃないの?

前にもブログに書いたけど、この施設はそもそも区長を始め、区の職員が便利に使うために税金使って建てたり、廃校を改装したりして税金で維持管理している施設。その余剰時間を区民に「格安で解放」しているだけです。
しかもその恩恵に預かれるのはほんの一握りの区民です。

 そこに、自分たちの活動に必要な特定の機材を導入しろとか、もっと安く使えるようにしろとか(今でも十分安いだろ!)、人によっては「このくらいの狭い部屋ならタダで使わせろ」とか…で、決まり文句は「我々の税金で運営してるんだから、還元するのがあたりまえだろう!」としまいには怒りだす始末。

 それを聴いててだんだんムカムカしてきたので、その会議の後半で私も吠えました。(ある意味俺がモンスターか?w)

「あのね、みなさん勘違いしてませんか?」
「一般区民っていうけど、何十万人の区民の中で、このセンターを使っている、ましてやその存在を知っている人がどれだけいますか?」
「ここに集まってる、毎月区の施設を利用させてもらっているあなたたちこそ、一般区民ではなく、特別に恩恵を受けてる特定区民じゃないんですか?」
「一般区民が知らないところで、我々だけが税金を使ってこんなに安い部屋を貸してもらってるのに、それに対して不満や文句ばかり言うのは間違ってませんか?」

 そこに集まっている10人ほどの区の職員にも意見させて頂きました(だって半分は顔見知りだしw)

「税金をこれだけ使って、ここまで文句言われてまで、特定の区民にだけいつまでも恩恵を与える義務があるんですか?」
「それこそ税金の無駄じゃないですか?」
「一部の団体に税金で恩恵を与えるなら、その団体に協力を仰いで更に街を活性化するとか、その文化活動を区が後押しして広めることで需要を増やして経済活性化とか、そういう考えってないんですか?」

 具体的に金額も言いました。
「イベントに百万予算がついたら、百万使いきるまで区民に還元してゼロにするって考えではなく、なんでその予算を有効に使って120万とか150万儲けようって考えがないんですか?」
「今回は予算がないから100万→50万に縮小、ではなく、なんで次回は税金を200万投資して300万儲けようみたいな考えが無いんですか?」

いやいや、区の行政はそういう短期的な利益ではなく、もっと長期に渡って長い目で…なんて悠長な事を言い出したから、マジで熱くなった。

じゃ、この10年20年、ここにいる区民団体の為に、税金投じてこんな立派な部屋をタダ同然で貸してきて、その活動内容には一切口出ししないまま、税金(金額に限らず)は回収できたのか?区にどんなメリットがあったのか?これからもずっと税金を特定区民団体に垂れ流し続けるのか?…なんて事を言った覚えがあるけど、…でも今思えば、それって借金抱えた福利厚生じゃん。投資でもなんでもない。

明確な答えはもらえなかったけど、会合が終わったあと、初めてお会いした区の職員が声をかけてくれました。
個人的には賛同する。ただ、いろいろ難しいんだよねーという意見。職員の葛藤もわかるけどさぁ…

 モンスター区民に脅されて、言われるがままに実現していくうちに区は借金抱えるけど、議決権を持っている職員の給料には何ら響かないからね。区や国がいくら借金しようが、自分の家庭や家族が安泰ならそれでいいのかな?

 予算と言えば…次回はとうとう、あの演歌歌手の話題に切り込むか。。。あとは、座席単価の話とか…