ソルフェージュ
こんな記事があった
記事を読んでいてちょっと悲しくなった。
今の音大が何を教えているか知らないし、音大を出たあと、どこでどう生活するつもりなのか知らない。
私も子供の頃、音大に行きたい時期が少なからずあった。
親も反対ではなかったが、でも経済的な理由でいけなかった。結局は普通の国立に入って、目的もなくダラダラすごした挙句に中退してしまい、逆に迷惑を掛けたが。
何が悲しいかというと、音大に行けばプロになれるという考え。逆に、音大に行かなければプロになれないとおいう考え。
プロになりたきゃ、仕事しながらでも自分で必要な機材や教材買って、独学で勉強したり、レッスン受けたり、いろんなところで演奏する機会を見つけなきゃだめでしょー。
ある劇団の団長が言ってた。
「最近の若い子は、うちの劇団をプロダクションだと勘違いしてる」
そこで芝居を覚えてステージに立てば、自然と役者の仕事が舞い込んでくると思ってるらしい。
あるメーカーの音楽スクール講師が言った。
「最近の若い子は、音楽を勉強しようとしない。コードもmidiも、解らない事があれば先生に聞けばそれでいいと思ってる」
同じ人が言ってた。
「音大出てショパン弾けますって、それがどーした!って言ってやった。それでメシが食えるか!」
音大にいける人は幸せだと思うけど、音大しか知らない、その道の音楽しか知らずに生きていける人はほんの一握りだと思う。
音楽って、目的ではない。音楽って、手段だと思ってる。
音楽を通じて、人を感動させなければならない。感動させるためなら、音楽だって芝居だって踊りだってなんだっていい。それが生のステージだろうがDVDだろうがYouTubeだろうが、手段はなんだっていい。
ある大きな舞台の演出を手がけたとき、出演者のひとりから
「私は歌手だから、人前で芝居はできません!」って言われたことがある。
ばっかじゃないか?って思った。
歌手ほど芝居力が必要な職業はないと思ってる。
芝居人が1-2時間のステージで、一人の人生を演じきるとしたら、スタンダード歌手は1時間弱のステージで10曲、つまり10人分の人生を歌い上げなければいけない。これほど過酷な芝居はないと思うけどな。
声を出すだけなら初音にかませればいい。気迫のない歌ならBGMでいい。
歌を通して、観客に対して人の喜怒哀楽を5分やそこらで代弁するからこそ「本物の歌手」なのだ。歌だけで伝えきれない場合はセリフも身振りも使って、何かを伝えればいい。
音大で何を覚えるのか知らないが…もっと恋愛とか失恋とかしたほうがいい音楽家になれるとおもうんだけど。
さいごに・・・最近の日本の音楽番組をみてると、どれも「コミックバンド」にしか見えないのはなぜだろう?