前回の話はこちら
皆さん、こんにちは。地方でパート主夫をしているKです。
実家の片付けシリーズ、まだまだ終わりません。今回は、押し入れの奥から出てきた「祖父の勲章」をめぐるお話です。
桐の箱から現れた、祖父のミステリアスな勲章
リフォームに向けた片付け中、父も母も存在を忘れていたような、古い桐の箱が見つかりました。中には、2つの勲章。軍人だった祖父が、生前大切にしていたものだそうです。
一体これは何の勲章なんだろう?
スマホで調べてみると、祖父の時代には**「金鵄勲章(きんしくんしょう)」や「瑞宝章(ずいほうしょう)」といった、様々な種類の勲章があったことが分かりました。
僕が見つけたものが、そのどちらかなのか、はたまた精巧に作られた記念品(レプリカ)**なのかは、素人の僕には全く見当もつきません。
淡い期待を胸に、近所の質屋へ
「もし、万が一、本物ですごい価値があったら…」
ADHDの僕の脳は、すぐにそういう「夢のある方」へと思考が飛んでしまいます。
捨てるに捨てられず、僕は近所の質屋で査定してもらうことにしました。
対応してくれたのは、爽やかなイケメン店員さん。
「勲章をお持ちになる方は珍しいですよ」という言葉に、僕の期待値はどんどん上がっていきます。
衝撃の査定額「100円」と、その納得の理由
一通り、丁寧に勲章を鑑定してくれた店員さん。そして、僕の夢を打ち砕くには、あまりにも申し訳なさそうな顔で、こう告げました。
「お客様、大変恐縮ですが…2つ合わせて、100円になります」
「ひゃ、100円ですか!?」
予想外の金額に、思わず大きな声が出てしまいました。
がっくりする僕に、店員さんはその理由を詳しく説明してくれました。
「大変申し上げにくいのですが、拝見したところ、こちらは国から授与された公式な勲章ではなく、おそらく記念品として作られたレプリカかと思われます。そのため、今回は金属の材質としてのお値段しかお付けすることができず…」
なるほど、レプリカか…。
そう言われると、なんだかストンと腑に落ちました。祖父が公式なものではなく、仲間内で作られた記念品などを大切に持っていた、という可能性は十分にあります。謎が一つ解けて、むしろスッキリした気分でした。
【豆知識】もし、本物の勲章だったら?
ちなみに、店員さんが教えてくれたのですが、もしこれが本物の、例えば「金鵄勲章」や、等級の高い「瑞宝章」で、箱やリボンなどの付属品も揃っていた場合は、話が全く違ったそうです。
種類や状態によっては、数万円から、中には数十万円の値が付くこともあるのだとか。すごい世界ですよね。
だからこそ、「価値が分からないものこそ、専門家に見てもらう意味があるんだな」と、改めて思いました。
査定額100円。でも、僕の心は温かかった
がっかりはしましたが、謎が解けてスッキリした僕。
「ありがとうございました」と店を後にしようとすると、店員さんが慌てて追いかけてきました。
「お客様!査定にお越しいただいたお礼です!よろしければ!」
そう言って手渡されたのは、洗濯用洗剤でした(笑)。
100円を受け取り、300円はしそうな洗剤をいただく。
この不思議なやり取りに、僕も店員さんも、思わず一緒に笑ってしまいました。
まとめ:物の価値は、値段だけでは決まらない
祖父の勲章(らしきもの)の価値は、100円でした。
でも、この体験を通じて、僕は祖父が生きた時代に思いを馳せ、勲章の種類や価値について少し詳しくなりました。そして、爽やかな店員さんの誠実な対応に、心が温かくなりました。
たとえレプリカでも、誰かにとっては大切な思い出の品。
そして、本物なら、そこには大きな価値が眠っているかもしれない。
実家の片付けは、そんなロマンと発見に満ちているのかもしれませんね。
