(1)薬学部6年生課程における退学状況2023年調査


 薬学部の中には退学者の割合が異様に高い大学があります。

 これらの大学は進級のための条件が厳しいと推測されます。

 

 偏差値や立地だけで志望大学を決めるのは危険だと思います。

 

 薬学部への進学を考える人は以下のデータに目を通しておくとよいと思います。

 

2023年(令和5年)度調査結果(PDF184KB) (mext.go.jp)

 

 

(2)退学率の高い薬学部

 

 2023年5月1日現在の入学年度別の退学率です。

 

 2017年度がストレートに卒業した年度にあたります。入学年度が若い年度は今後卒業できずに退学する学生がいるかもしれないので、今後更に上昇する可能性があります。(流石に卒業間近までになって退学に追い込むような無体は少ないと覆いますが)

 偏差値は河合塾ボーダー偏差値です。

 

入学年度  偏差値 2017  2016  2015  2014  2013 10年以上在籍者

医療創生大学 BF  40.7% 40.5% 57.7% 48.2% 51.7% 0.0%

奥羽大学   35.0 20.2% 27.9% 24.4% 34.7% 50.4% 0.8%

城西国際大学 35.0 20.7% 27.5% 22.9% 37.1% 47.9% 0.0%

日本薬科大学 37.5 48.1% 41.1% 31.5% 38.5% 44.2% 0.3%

北陸大学   35.0 27.6% 37.3% 29.8% 32.1% 40.3% 0.0%

横浜薬科大学 37.5 16.4% 23.7% 20.8% 28.1% 38.1% 0.8%

千葉科学大学 35.0 31.1% 43.1% 41.3% 37.3% 35.8% 0.8%

第一薬科大学 35.0 25.4% 28.9% 34.1% 20.3% 33.2% 1.0%

姫路獨協大学 35.0 26.9% 25.0% 19.8% 28.7% 32.5% 0.6%

岩手医科大学 35.0 30.8% 19.2% 30.2% 22.6% 30.5% 2.7%

青森大学   BF  34.0% 33.9% 28.3% 47.5% 30.4% 0.0%

城西大学   37.5 27.4% 29.9% 30.2% 24.5% 29.1% 1.3%

九州保健福祉 37.5 37.2% 32.3% 31.1% 31.4% 28.1% 0.0%

兵庫医科大学 40.0 16.5% 15.0% 13.1% 15.7% 28.1% 0.6%

大阪大谷大学 37.5 15.1% 20.3% 13.2% 11.2% 23.0% 1.4%

徳島文理香川 35.0 31.1% 28.1% 32.9% 30.7% 22.4% 0.0%

 

 医療創生大学の退学率の高さが群を抜いています。

 

 他に日本薬科大学、青森大学、千葉科学大学、九州保健福祉大学などの大学が退学率が高めの大学のようです。

 

 奥羽大学は近年はやや退学率が低いように思いますが、まだ5年生、6年生の在学者の中から退学者が出るのでしょうか?

 

 受験生の皆さんはこれらの大学に注意してください。