(1)一流大学出身者はみんな優秀なのか?

 

 日本は学歴社会(学校歴社会)であり、「一流抱大学出身者は優秀である」と信じられています。

 

 本当にそうなのでしょうか?

 

 優秀であることの指標として「IQが高いこと」に注目した場合、

 

 一流大学出身者はみんなIQが高いのでしょうか?

 

 もちろん例外はあると思います。

 

 どのような場合に、一流大学出身なのにIQがあまり高くないのでしょうか?

 

 以下のような場合が考えられると思います。

 

①非常に努力をして受験勉強に取り組んだ人

➁家庭の教育環境に恵まれていた人

③帰国子女など英語に堪能な人

④推薦入試の合格者の一部

⑤小学校からの付属校出身者

 

 

(2)非常に努力をして受験勉強に取り組んだ人

 

 一流大学に合格するためには、地頭が良い(=IQ高い)ことが一つの条件になると思います。しかし、非常に努力をして受験勉強に取り組んだ人は地頭があまりよくなくても一流大学に合格する可能性があると思います。これらの人は「努力できる才能はある」と思いますが、IQが高いわけではないと思います。

 

(3)家庭の教育環境に恵まれていた人

 

 教育熱心な家庭に生まれたら、地頭があまりよくなくても良い環境のプラスの影響により、一流大学に合格できる可能性があると思います。

 

 有名中高一貫校に合格するためには優秀な頭脳だけでなく、恵まれた家庭環境が必要だと思います。言い換えれば、「有名中高一貫校出身者には地頭があまりよくない人が一部含まれている」ということになると思います。

 

(4)帰国子女など英語に堪能な人

 

 帰国子女や親が英語教育に熱心だと、こどもの英語力は高まると思います。

 

 英語が得意だと(特に私立大学の場合は)、入試に有利です。

 

 地頭がよくなくても一流大学に合格できる可能性があると思います。

 

 

(5)推薦入試の合格者の一部

 

 推薦入試の合格者の一部には、まじめで努力家だが、地頭のそれほどよくない者も混じっていると思います。

 

(6)小学校からの付属校出身者

 

 一流大学の付属校は中学入試や高校入試は難関だと思います。

 

 しかし、小学校入試は相対的に地頭の良さの必要性は、それ以降の入試に比べて小さいと思います。

 

 つまり、付属小学校出身者にはIQがそれほど高くない人も一部含まれていると思います。

 

(7)一流大学出身でも能力が低いものもいるし、二流大学出身でも能力が高いものもいる

 

 ある意味当たり前のことだと思いますが、「一流大学出身でも能力が低いものもいるし、二流大学出身でも能力が高いものもいる」と思います。

 

 企業は少しでも優秀な人材を獲得するために大学名だけに囚われない採用活動を行うべきだと思います。

 

 一案として以下のような選択肢が挙げられると思います。

①大学の成績(GPA)をある程度参考にする

➁SPIなど適性検査の結果をある程度参考にする

③取得した資格などをある程度評価する

 

 つまり、出身大学名だけでなく、大学の成績(GPA)、適性検査の結果、取得した資格などを総合的に評価した方が優秀な人間を取りこぼさないと思いますし、「一流大学を出た割には仕事ができない人」を採用してしまうリスクを減らせると思います。

 

 企業が合理的な採用活動を行えば、学歴社会も沈静化すると思いますし、日本の将来にとってもプラスになると思います。