(1)令和5年度科研費:研究者が所属する研究機関別 配分一覧

 

 科研費とは科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)の略で、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」であり、ピアレビューによる審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。

 

 この科研費の件数や総額は大学の研究レベルを表していると考えられます。

 

  以下に大学別の総額を示します。

 

 この総額は理系が多額になりやすく、理系の研究水準を表していると考えられます。

 

3-4-1_r5_1227.pdf (jsps.go.jp)

 

1.東京大学 20851420

2.京都大学 13701090

3.大阪大学 10238970

4.東北大学 9998903

5.名古屋大 7555624

6.九州大学 7264140

7.北海道大 6052020

8.筑波大学 4420695

9.東京工業大 4070820

10.慶應大学 3459173

11.広島大学 2891200

12.神戸大学 2858700

13.岡山大学 2815020

14.早稲田大 2625744

15.千葉大学 2507570

16.金沢大学 2426345

17.大阪公立 2202200

18.東京医科歯科 1911260

19.熊本大学 1856140

20.新潟大学 1653730

21.順天堂大 1652040

22.立命館大 1493814

23.長崎大学 1442610

24.東京都立 1206920

25.徳島大学 1118390

26.東京理科 1166750

27.横浜国立 1081210

28.愛媛大学 1050660

29.信州大学 1072630

30.日本大学 1065220

31.山口大学 1064180

32.東京農工 1048580

33.近畿大学 992810

34.奈良先端 970060

35.富山大学 944320

36.名古屋市立 931970

37.横浜市立 931970

38.静岡大学 928980

39.鹿児島大 918060

40.岐阜大学 866060

41.群馬大学 821340

42.名古屋工業 778570

43.同志社大 769860

44.東海大学 743210

45.弘前大学 735150

46.山梨大学 731510

47.山形大学 697580

48.明治大学 686400

49.鳥取大学 682370

50.三重大学 675610

 

 

(2)大学の偏差値と研究水準は結構異なる?

 

 大学の偏差値と科研費の配分状況は異なるようです。

 

 東京工業大学は旧帝大すべてだけでなく、筑波大学の後塵を拝していますし、神戸大学も難関国立大学と評されていますが、筑波大学、広島大学より下位です。

 

 MARCHと地方国公立大学ではMARCHが上位とみなされることが多いようですが、明治大学がやっと48位にランクインしているのみで、理系の研究レベルでは地方国立大学の方が上と考えられます。

 

 立命館大学は私立大学の中では健闘していると思います。

 

 理系の場合大学の進学先を選ぶ場合、偏差値だけでなく、大学の研究水準も考慮に入れるとよいと思います。