(1)身体症状を訴えて学校を休む中学生

 

「頭が痛い」「お腹が痛い」と身体症状を訴えて学校を休む中学生は結構多いです。

彼らに「何か学校にストレスがあるの?」と聞いても「特にない」と答えることが多いです。

 

しかし、そのような中学生も夏休みには症状が軽減することが多いです。

夏休みに症状が軽減することは、間接的に「学校にストレスがある」ことを示唆しているのだと思います。

 

 

(2)夏休みにどうすればいい?

 

 このような中学生にどう対応すればいいのでしょうか?

 

①このまま症状の再発がなく、二学期に問題なく登校できることを信じて、夏休みには特に何もしないで様子をみる

②学校にストレスがあることが示唆されるので、原因の模索を夏休み中に行っておく

 

①のように様子をみて、何事もなく登校出来たらよいのですが、多くの場合夏休み明けには再び身体症状を訴えて、学校を休むことになる可能性が高いと思います。

 

私は夏休みに症状が軽減するケースは、本人のストレスを模索し、夏休み明けの不登校を防ぐチャンスだと思います。原因の一端でも分かれば、対処を変えることにより、休み明けに登校できる可能性を増やすことができるかもしれません。

 

また、「のか夏休みをどのように過ごすとよいのか」を考えるきっかけになると思います。

 

 生活リズムを学期中と変わらないように整えて、動画・スマホ・ゲームの時間を制限して、宿題はもちろんのこと、休み明けのテストに向かって勉強を開始し、十分な準備を整えておくことが、休み明けの不登校を防ぐと思います。

 

 症状がなくなったからといって安心しないでください。

 

 夏休みをどう過ごすかによって、休みの後の状況、そして大袈裟に言えば彼らの人生にも大きな影響を及ぼすかもしれないのだと思います。

 

 症状がよくなったからこそ、相談のために医療機関を受診してみるのもよいと思うのです。