(1)ADHDのやる気にならない「やる気スイッチ」
小児科医P先生がADHDの特性について文章を書かれています。以下抜粋します。
【ADHDの】やる気にならない【やる気スイッチ】|小児科医Pの発達外来診察室 (hattatsu-kids.com)
「ASDやHSPの特徴が、「自他境界の弱さ」から来ているのに対し、
ADHDは、「注意のお部屋が一つ」だと思っている。
注意が、一つのことにしか向かない。同時にあれこれ注意することができない。
だもんで、一つの物(こと)に注目すると、他がまったく目に入らない。」
「ADHDはやるべきことをやらない。ASDやHSPでもあるんだけど、ADHDでよりトラブルになりやすい。関心がないことは一切やらない。」
「ADHDはきっと、やればできる。視界に入れば、気持ちが向けば、それなりにできる。
興味がないわけでも、やり方がわからないわけでもない。
ただ単純に、「今この瞬間、視界に入っていない」だけだ。」
「「あと30分でゲームを切り上げて宿題をやれば、お風呂の時間に間に合うな」などと考えるのは、とても苦手。つまり、プランニングが苦手。
ADHDの計画性のなさは、まさに「注意のお部屋が一つ」による症状だ。」
「やらないのだ。ADHDは、とにかくやらない。
やればできる。そうなんだろうが、とにかくやらない。マジでやらない。
「やる」才能が欠如しているというか。「やらない」ので、結局「できない」」
「ADHDは、「やらない」。そういう生き物だ。
この特性とうまく折り合いをつけるのが、ADHDの難しいところだと思う。」
「エネルギッシュでフットワークが軽く、好奇心旺盛で新たなことに尻込みせず、人懐っこくコミュ力高く、しかもやることちゃんとやる特性ならさ。
ADHD、無双じゃん。」
「実際、成功しているADHDって(成功者にはADHDタイプが多い)(社長、起業者、校長とか)、
やる人だよな。特性を把握し、ちゃんと「やる」人。ここに注意できれば、ADHDはマジで強い。
でも実際そうなっていないのは、ADHDが「やらない」特性だから。
素敵な欠点を、神様は作った。
やっぱどんな特性でも、良い面と悪い面とがあるものだ。」
元の文章をご参照ください。
【ADHDの】やる気にならない【やる気スイッチ】|小児科医Pの発達外来診察室 (hattatsu-kids.com)
(2)多くのADHDの子どもは「やればできる」けれど「やらない」「やれない」
「家の子はやればできるんです」
たいていのADHDのご家族はそう思っています。
私もたいていのケースでそう思います。
でも「やらない」んです。
私はここれは「自分のやりたいことをやりたい」という衝動がおさえられないから、だと思っていました。小児科医P先生の言う「注意のお部屋が一つ」ということはこのことを指しているんでしょうか?
とにかくADHDは「やるべきことをやらない」
これはおそらく「やらない」のではなく、特性により「やれない」んだと思います。
ADHDで成功している人は多いのですが、小児科医P先生が言うように
「実際、成功しているADHDって(成功者にはADHDタイプが多い)(社長、起業者、校長とか)、
やる人だよな。特性を把握し、ちゃんと「やる」人。ここに注意できれば、ADHDはマジで強い」
ならば、
「やれない」多くのADHDの人が「やれる」ようなスキルを身につけておかないと、将来の成功や社会的な適応は難しくなってしまうのかもしれない。小児科医P先生の文章を読みながらそんなことを考えました。