(1)静岡大学情報学部

 

 静岡大学のホームページには、静岡大学情報学部の特徴として、以下の4点を挙げていました。

1. 日本で一番早くできた情報学部

2. 進化する情報学を広くカバーする3学科

3. 多様な入試(一般/推薦/AO) 

4. 世界とつながる豊かな国際交流

 

 詳しい説明は以下のようになります。

1. 日本で一番早くできた情報学部

  • 日本の国立大学で最も早く創設された情報学部(1995年)
  • 工学系の情報科学科と文科系の情報社会学科の2学科でスタート
  • 時代を先取りする行動情報学科を加えた3学科体制への発展と進化(2016年)
  • 「文工融合」をモットーに未来の高度情報社会を見据えた人材育成

2. 進化する情報学を広くカバーする3学科

  • AIやIoTを始めとするICTや数理から脳・認知に至る最先端テクノロジーが学べる情報科学科
  • 新時代の情報システムを戦略的に構築するデータサイエンスや情報マネジメントが学べる行動情報学科
  • SNSなどの情報メディアや社会コミュニティの調査・分析を通して情報社会デザインが学べる情報社会学科

3. 多様な入試(一般/推薦/AO)

  • 理系型(情報科学科/行動情報学科),文系型(情報社会学科/行動情報学科)どちらでも受験できる一般入試(前期・全学科)
  • 現代文B・数学I・数学Bを融合した総合科目による一般入試(前期・行動情報学科)
  • センター試験の成績の比重が高い一般入試(後期・情報科学科)
  • 個別学力試験の成績の比重が高い一般入試(後期・情報社会学科)
  • 学力・人物・能力・適性重視を評価する推薦入試(全学科)
  • 専門学科および総合学科出身の高校生のためのAO入試(情報科学科)

4. 世界とつながる豊かな国際交流

  • 北米・欧州・アジア太平洋諸国の31ヶ国,97の大学・研究機関との交流協定
  • 夏季短期留学制度(USA,カナダ,韓国)と単位認定
  • 研究室国際交流プログラム
  • 国外インターンシップ制度
 魅力的な学部のようです。
 
 
(2)3つの学科の教育理念とカリキュラムの特徴
 

情報科学科の教育理念

 多様な専門分野で切り拓かれた知識・技術を、革新的なIT技術でコーティングすることによって汎用化し、様々な他分野へ展開可能にする応用学問分野 - それが「情報科学」の本質です。情報科学が、知識と技術、技術とシステム、システムと人、人と企業、企業と世界をつなげていきます! 情報科学科では、IT 技術における広い知識と高い専門性の修得を通して、「世界(ヒト、モノ、コト)をつなぐ基礎力」を育成します。人間や社会と調和した情報システムを創造する能力の研鑽により、文工融合の理念で「世界をつなぐ応用力」を開発します。

 

情報科学科のカリキュラムの特徴

 情報科学の進化は急激で、その領域が爆発的に広がり続けています。情報科学科では、この進化に対応してカリキュラムを発展させており、コンピュータ科学を軸に、 最先端の情報科学も横断的に学ぶことができます。 情報の数理的側面の学習から始め、IT 技術の中核要素(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース)は少人数グループワークでの実験・演習を通じて理解とスキルを深めます。卒業研究を核とするエッセンシャル科目では、知識の活用能力、批判的・論理的思考力、課題探求力、問題解決力、コミュニケーション能力などの総合的な育成を行い、高度な研究開発にも従事できる応用力の修得を目指します。学生の半数が大学院に進学しています。

 

行動情報学科の教育理念

 

 人工知能 (AI) の急速な進化と、クラウド/ モバイル/IoT(Internet of Things) / ソーシャルへの移行が本格化し、情報革命は新たな段階に入りました。いま、情報通信技術によって日々蓄積される膨大なデータから新たな社会価値を創造する人材が求められています。 行動情報学科では、社会で実践的に情報通信技術を活用する教育および、人間の行動を情報システムで扱う教育を行い、次代の情報社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指しています。

行動情報学科のカリキュラムの特徴

 行動情報学科では、情報社会における基礎素養としての様々なIT スキルをはじめ、情報システムでイノベーションを起こすIT システム開発力や、データを読み解くためのデータ分析力、そして世界に通用するマネジメント力を学びます。 また、アクティブラーニングやPBL(Project-Based Learning) によって、文系・理系にとらわれない実践的な学びの機会から課題解決の実践力を培っていきます。
 そして卒業研究では、幅広い専門分野を持つ教員が指導を行い、最先端の研究領域や分野融合的な新しいテーマに取り組みます。また、企業勤務経験を有する教員も在籍し、実社会に直結した研究と卒業後の進路に関する指導が受けられます。

 

 

情報社会学科の教育理念

 社会の情報化とネットワーク化が進み、インターネットを通じた新しいメディアやサービスが登場するなど、私たちの生活はとても便利で快適なものとなりました。その一方で、プライバシー侵害や著作権の問題、人間関係への影響の問題など、新しい問題も次々に生じています。情報社会学科では、情報技術や情報システムの可能性や危険性などを理解したうえで、現在の情報社会をもう一度見直し、情報通信技術の発展に対応した新しい情報社会を「デザイン」できる人材を育成します。

情報社会学科のカリキュラムの特徴

 情報社会学科では、人文社会科学の様々な分野から「情報」について学べます。具体的には「メディア/コンテンツ」「コミュニケーション/言語」「ソサエティ/公共」「コミュニティ/ライフ」という4つの系が用意されており、自身の関心に応じて、様々な系を幅広く学んだり、特定の系を集中的に学んだりできます。
 また、情報社会学科では、学科専門のデータサイエンスに関するカリキュラムも用意されており、情報社会の分析に必要な数理系のスキルも無理なく学ぶことができます。さらに、他学科との共通科目などを通じて、情報技術に関する知識も得られます。  興味・関心や将来目指す進路に応じて学び方も「デザイン」できる点が特徴です

 
 
(3)過去3年間の主な就職先
 
 大学院に進学する学生と就職する学生はほぼ半々で、過去3年間(2020~2022年度卒業)の主な就職先は以下の通りです。
 
伊藤忠テクノソリューションズ
インビリティー

NECソリューションイノベータ

NTTフィールドテクノ

NTTドコモ

キヤノンITソリューションズ

三栄ハイテックス

ソフトバンク

TIS

トヨタシステムズ ビズリーチ

日立システムズ

富士ソフト

富士通Japan

モアソンジャパン

ヤフー

楽天

NECプラットフォームズ

SUBARU

日本電気

富士通

三菱電機

ヤマハ発動機

ローランドディー.ジー

メイテック

静岡市役所
中日新聞社

 

 錚々たる会社が並んでいると思います。

 

(4)河合塾、共通テストボーダー得点率・ボーダー偏差値

 

           ボーダー得点率 ボーダー偏差値

情報科学  前期      67%       50.0

情報科学  後期     72%       52.5

情報社会  前期     63%       50.0

情報社会  後期     67%       50.0

行動情報A 前期     63%       50.0

行動情報B 前期     63%       50.0

行動情報  後期     67%       52.5

 

 

(5)お勧めの大学学部です

 

 それほど入試難易度が高くない割には、今後の有望分野であり、就職先も非常によいと思います。

 

 静岡大学の中でイチ押しの学部だと思います。

 

詳しく知りたい人はこちらをご参照ください。

静岡大学 情報学部 | 情報学部/総合科学技術研究科・情報学専攻 (shizuoka.ac.jp)