(1)47都道府県を漢字で書けるようになるのには難しい子もいる
視覚的記憶力には大きな個人差があり、漢字を覚えることが大変な子もいます。
また、最近は都道府県を覚えたりするのに役立つ様々な教材が出ています。
例えば以下のブログ記事をご参照ください。
このような教材を利用するのと利用しないとでは覚えやすさに大きな違いが生じるでしょう。
覚えるのに労力を使ってしまったら、他の勉強をする気にならなくなってしまうと思います。
知的能力の高い子ども、教育熱心な家庭の子どもにとっては比較的容易な課題でも、知的能力の低い子ども、家庭環境に恵まれない子どもには困難な課題だと思います。
第一、日本人の成人のどれぐらいの割合が「新潟」という漢字を書けるのでしょうか?
ICT機器が一般化している現代において、47都道府県の漢字を覚える必要がどれぐらいあるのでしょうか?
(2)宿題しかやらない子どもがいます
宿題しかやらない子どもも結構います。
本来ならば自主的な勉強をもっとやってほしいのですが、勉強が苦手な子ほど宿題しかやろうとしない現実だと思います。
それが現実ならば、本質的に大切な内容を宿題に出すべきだと思います。
子どもたちの理解を確かなものにするための課題を宿題に出すべきだと思います。
授業と宿題をやっていれば、中学生になっても困らないだけの力がつくような内容の課題を宿題に出すべきだと思います。
(3)何を宿題にするかはもっと検討すべきだと思います
47都道府県の名前を漢字で書けることは出来ないよりも出来た方がよいとは思います。
しかし、それよりも大切なことがもっとあるのではないでしょうか?
中学校の定期テストで壊滅的な点数しか取れない生徒が一定数います。
この子たちは、小学校時代の宿題が適切ではなかったことも一因だと思うのです。
何を宿題にするかは、子どもたちの能力や特性、家庭環境、子どもたちの理解度、中学校のカリキュラムをこなすために必要な学力等を十分に検討した上で選択すべきだと思います。