学生時代、僕の一番のコンプレックスは「当たり前ができない」ことだった。

 

授業中、集中できない。先生の話を聞こうとしても、5分で意識が飛ぶ。

 

 

気づいたら窓の外を見てる。気づいたら落書きしてる。気づいたら妄想の世界に入ってる。

 

 

「今日こそは集中するぞ」って思って授業に臨む。でも無理だった。

 

 

ノートを取ろうとしても、どこを書けばいいか分からない。

 

 

黒板を写してる間に、先生は次の話に進んでる。周りのクラスメイトは普通に聞いてる。

 

 

普通にノート取ってる。「当たり前」として処理してる。でも僕にはできない。

 

「〇〇!聞いてるのか!」って先生に怒鳴られる。クラス全員が僕を見る。

 

恥ずかしくて、消えたくなった。「なんで僕だけこんなにダメなんだ」って毎日思ってた。

 

一番辛いのは、この苦しみが理解されないことだった。

 

 

 

「真面目に聞きなさい」「やる気がないの?」「集中力がなさすぎる」。

 

 

親にも先生にも言われ続けた。違う。僕は聞こうとしてるんだ。集中しようとしてるんだ。

でも、気づいたら意識が飛んでる。自分でもコントロールできない。

 

 

テスト前、友達に「ここ授業で先生言ってたじゃん」って言われる。全く覚えてない。

 

 

授業中、僕はそこにいたのに、何も頭に入ってなかった。

 

 

成績はどんどん落ちた。

 

 

「お前、授業ちゃんと聞いてれば分かるのに」って言われた。聞いてるんだ。

 

 

でも入ってこないんだ。通知表には「授業態度に問題あり」って書かれた。

問題があるのは態度じゃない。僕の脳だった。

 

でも当時は分からなかった。ただ自分を責めるしかなかった。

 

大人になって、ADHDって診断されて、ようやく分かった。

 

 

あれは「やる気がない」んじゃなくて「脳の特性」だった。

 

 

ADHDは注意の制御ができない。

興味がないことに脳が反応しない。

 

 

先生の話より、窓の外の景色の方が脳には刺激的だった。

 

だから意識が飛んでた。学生時代の僕は、自分を責め続けてた。

 

 

「なんで集中できないんだ」「みんなできてるのに」「僕はダメな人間だ」って。

 

でも違った。僕は十分頑張ってた。ただ、脳の特性を知らなかっただけだった。

 

もし今、授業中に集中できなくて苦しんでる人がいたら伝えたい。

 

それは「あなたが悪い」んじゃない。脳の特性だ。手を動かす、メモを取る、

 

それだけで変わることもある。あの頃の自分に言いたい。

 

「お前はダメじゃない。脳の仕組みが違うだけだよ」って。