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昔の僕は、
常に焦って生きていた。
「もっと頑張らなきゃ」
「早く結果を出さなきゃ」
そうやって自分を
追い込みながら走っていた。
でも今思えば、
あの頃は“生きる”というより、
“もがいていた”のかもしれない。
ADHDという特性もあって、
人より遅いことが多かった。
集中が続かない。
同じミスを繰り返す。
何かを忘れる。
それを必死に隠そうとして、
人の2倍頑張っていた。
でも結果は出ない。
努力しても報われない日々に、
心が少しずつ壊れていった。
そんな僕が、
「焦らず、自分のペースで生きよう」
と決めたのは、
もう限界だったからだ。
焦っても、
苦しんでも、
うまくいかない。
だったら一度、
立ち止まってみようと思った。
最初は怖かった。
“立ち止まる”ことは
“怠ける”ことだと信じていたから。
でも、
思い切ってペースを緩めてみたら、
見える景色が全然違った。
朝、ゆっくりコーヒーを飲む。
空を見上げて深呼吸する。
心が落ち着いた状態で
一日を始める。
たったそれだけのことが、
思っていた以上に心を整えてくれた。
焦らなくなると、
小さなことにも気づけるようになった。
同僚の笑顔。
お礼を言われた瞬間。
仕事の中の“できた”という感覚。
前は通り過ぎていたものが、
一つひとつ宝物みたいに感じられた。
そして不思議なことに、
焦らなくなったら
結果がついてきた。
ミスも減って、
仕事のスピードも上がった。
“やらなきゃ”と
力を入れていた頃より、
自然体の方がうまくいく。
そんな当たり前のことを、
ようやく理解できた。
焦りながら生きていた頃の僕は、
いつも“欠けている自分”を見ていた。
でも今は違う。
“ちゃんと生きている自分”を
見つめられるようになった。
どんなにゆっくりでも、
確かに前に進んでいる。
その実感が、
生きる勇気をくれた。
「焦らなくていい」
「自分のペースで大丈夫」
この言葉は、
逃げでも甘えでもない。
ちゃんと自分と向き合って
出した答えだと思う。
焦るほど、
本当に大切なものを見失う。
だからこそ、
今はゆっくりでも、
“自分の心に正直に”進んでいきたい。
焦らず生きるようになって、
人との関係も変わった。
相手のスピードに合わせようとせず、
お互いのペースを尊重できるようになった。
無理に好かれようとせず、
無理に合わせようともしない。
その方が、
人との繋がりは深くなった。
焦りを手放して初めて、
本当の意味で“自由”になれた気がする。
昔の僕は、
誰かの人生を生きていた。
でも今は、
ちゃんと自分の足で歩いている。
たとえゆっくりでも、
この道は確かに僕の人生だ。
焦らないことで、
見える世界が変わった。
そして何より、
自分を責めずに
生きられるようになった。
それが、
僕が手に入れた
一番大きな変化だった。
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