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中学1年生になってから、
僕は体の変化を実感した。

 

 

小6から伸びてきた運動神経が
さらに開花していった。

 

 

 

特に足の速さは
クラスでも目立つようになった。

 

 

 

そのおかげで、
陸上大会のリレー選手に
選ばれることになった。

 

 

「自分が選ばれたんだ」
その事実が嬉しかった。

 

 

 

陸上部でもないのに、
リレーのメンバーに入れたこと。

 

 

小学生の頃の自分からは
考えられないことだった。

 

 

 

それは確かに
自信につながっていた。

 

 

 

同時期に勉強も調子が良く、
学年で7位という順位を
取ることもできた。

 

 

 

「やればできる」
そう感じられたのは
この時期が初めてだった。

 

 

 

少しずつ
自分の中に芽生えてきた自信。

 

 

 

でも、その自信は
思わぬ形で打ち砕かれた。

 

 

 

迎えた陸上大会本番。

 

 

胸を張って
スタートラインに立った僕は、
全力で走り出した。

 

 

 

バトンを受け取った瞬間、
頭の中は真っ白。

 

 

ただゴールだけを見つめ、
必死に走った。

 

 

 

でも結果は
まさかの初戦敗退だった。

 

 

信じられなかった。

「こんなはずじゃない」
「もっとできるはずだった」

 

 

走り終わった後、
頭の中でその言葉が
何度もぐるぐる回った。

 

 

体の力が抜けて、
放心状態で座り込んだ。

 

 

 

今まで積み上げてきたものが
一瞬で崩れ落ちた気がした。

 

 

悔しくて、
情けなくて、
涙が出そうになった。

 

 

 

勉強も運動も
少しずつ結果が出て、
自信を持てた矢先だった。

 

 

 

だからこそ、
初めて味わった大きな挫折は
心に深く突き刺さった。

 

 

 

「努力しても
勝てないことがある」

その現実を
突きつけられた瞬間だった。

 

 

 

ただ、同時に気づいたこともある。

 

 

 

負けることが悔しいのは、
それだけ本気で
挑んだからだということ。

 

 

 

逃げずに戦ったからこそ
味わえた悔しさだった。

 

 

 

あの時の敗北は、
決して無駄ではなかったと思う。

 

 

中学1年で選ばれたリレー選手。

そして初戦敗退という挫折。

 

 

 

その両方があったからこそ、
僕は「挑戦する価値」を
知ることができた。

 

 

努力すれば報われることもある。
でも、報われないこともある。

それでも挑戦する意味はある。

 

 

あの陸上大会は
僕にそのことを教えてくれた。

 

 

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